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七日目 歴史を訪ねて(黄山その2)

2014-09-22 18:25:47     cri    

 安徽省取材最終日、今日はまず、黄山市にあある古民家が集まる町を訪れました。この場所は市の中心から西に走り北に進路を変え約40km行った場所にあります。

 黄山市で古民家というと、世界遺産に指定された宏村・西逓が有名ですが、我々が向かったのは「唐模」という場所です。唐の時代に町ができ、宋・元の時代に発展し、明・清の時代に栄えました。町を通る川に沿って安徽省の伝統建築様式の民家が建てられ、更に田畑が広がる風景は宏村など共通の安徽省の古い村落の特徴です。

 この唐模は、古民家の保存状態もよく、観光地として新たに注目を浴びはじめています。Gites de France(ジット・ドゥ・フランス)というフランスの民宿組織に属した民宿も設けられ、欧米人の観光客も徐々に増えています。


唐模


唐模


唐模


舞台


舞台で歌を披露する歌手


枝豆やゴマなどを天日干ししている民家


家族で仲良く枝豆をもぐ


アヒル


フランスの民宿組織に属している民宿

 次に向かった「棠樾牌坊群」は市中心から北東へ約20㎞行った場所、「唐模」からは東に5kmほどの場所にある、鮑姓の一族が暮らす村落の栄誉をたたえる7つの石門が建てられているところです。

 この牌坊という石門は、一族の栄誉を讃える石門で、科挙合格者が出たり、皇帝から恩賞を授かったり、または模範となる生き方をした者が出た場合に建てられました。

 「棠樾牌坊群」の7つの石門は、明の時代に3つ、清の時代に4つ建てられたもので、1つの箇所に一族の7つもの石門があるのは全国でここだけだということです。隣接した鮑一族の村落には庭園も広がっており、「棠樾牌坊群」と併せてその美しさと歴史的価値からドラマのロケ地としてもしばしば用いられています。


棠樾牌坊群

 続いて、「棠樾牌坊群」からさらに東に10km行った場所にある「老胡開文墨廠」を訪れました。ここは1782年から営業を続ける墨工場の老舗で、1915年のパナマ太平洋万国博覧会で金賞を受賞したのをはじめとして、1994年に第5回アジア太平洋地区国際博覧会にて金賞を受賞し、2000年以降は中国の「国の宝」証書を授かり、軽工業の重点企業と評されています。

 日本にも輸出され、国内外から高い評価を得ている工場ですが、職人の高齢化でその技術が途絶えてしまう危機に瀕していて、国内外から後継者を募っているということです。

 
墨づくりについて説明する職人(左)、墨づくりに用いる型(手前)(右)


型から外した墨(まだ温かく柔らかい)


暗所に寝かせ乾燥させている

 我々一行は、この安徽省取材の旅の最後に「徽州古城」を訪れました。この「徽州古城」は中国の古城の中でも保存状態の良い四大古城(他は雲南省麗江・山西省平遥・四川省閬中)の一つに数えられています。

 市の中心部から北東に27km行った場所にあり、2212平方メートルの敷地を誇る、隋の時代から都市として機能し始めた古城です。


徽州古城


徽州古城


観光客でにぎわう通り


民家の入り口


よく見ると非常に精緻なつくりのレリーフ


徽州古城


徽州古城


徽州古城


徽州古城


地元のお婆さんと談笑するCRIタンザニア人記者

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