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五日目 工業&200億円テーマパーク(安慶その2)

2014-09-20 15:29:08     cri    

 安徽省取材5日目、昨日に引き続き安慶市を巡ります。

 まず訪れたのは、紡織、服装、金融投資などを経営項目にすえた安徽華茂グループの安慶華茂Beste紡績科学技術有限会社です。

 華茂グループは1958年にここ安慶市で創業し、今では年間に高級紡績糸5.5万トン、幅120~360センチまでの高級生地80万キロメートルを製造しています。

 日本との関係も深く、早くも70年代から紡績糸を日本に向け輸出し、「中国紡績糸品質の模範」と評されています。20世紀、日本以外にもイタリアやドイツ、フランスなどに輸出をしています。

 その華茂グループがイタリアのBeste社と共に設立させた安慶華茂Beste紡績科学技術有限会社では、同グループが製造した未加工の綿布を様々な生地に加工しており、年間に20万キロメートルに及ぶ加工能力があります。その生地には、天然繊維、合成繊維、ポリマー素材など、コートやスポーツシャツ、ワイシャツに用いられるものがあり、アルマーニやプラダなどの有名ブランドに使用されています。

安慶華茂Beste紡績科学技術有限会社


品質を細かくチェックする従業員


商品の説明をするイタリア人技術者

 次に訪れた安慶中船ディーゼルエンジン有限会社は、中国船舶工業グループ会社の傘下で、東京ドーム約10個分の453333平方メートルの敷地に1000人以上の従業員が働き、毎年600台のディーゼルエンジンを製造できます。

 日本のダイハツディーゼルとの技術提携により、ダイハツ社のディーゼルエンジンを製造する能力を有し、他にも他社のディーゼルエンジンの部品を多く製造しています。

 
安慶中船ディーゼルエンジン有限会社

 最後に、自動車エンジンの主要パーツを研究製造する安慶環新グループ会社の合弁会社を訪れました。同グループは現在まで15の合弁会社を設立し10の子会社を有しています。

 2013年時点でグループ全体の登録資本金は14億元を超え、それまでの総投資額は42億元にのぼり、年間販売収益は45.08億元に達しています。

 今回訪れた安慶TP Goetzeピストンリング有限会社は1996年に成立した合弁会社で、東京に本社を構えるTPR株式会社も経営に参画しています。定期的に社員を日本やドイツ、アメリカに研修に送っており、従業員のうち25%以上が海外研修をうけた経験をもっています。

 日系合弁企業を含む中国国内の上位20社の乗用車・バイク工場のピストンリングを請け負っており、中国国家自動車パーツ輸出のベース企業に認定されています。


安慶TP Goetzeピストンリング有限会社


部品を提供している自動車・バイク会社


安慶TP Goetzeピストンリング有限会社


安慶TP Goetzeピストンリング有限会社

 その後、記者団一向は安慶市太湖県にある民営の「五千年文博園」を取材しました。3.33平方キロメートルの広大な敷地に「中国文化テーマパーク」と位置づけ「中華民族の心のふるさと」を目標に、東洋の文明を伝える芸術の粋を集めた公園になっています。2011年5月に公開されてから現在までに既に400万人以上が訪れたということです。


五千年文博園 


兵馬俑のレプリカ

 
五千年文博園


五千年文博園

 現時点までに着工している範囲で11億5000万元(約200億円)という莫大な資金を投入して建てられているだけあって、その展示物の一つ一つが芸術作品のように精緻な作りになっています。

 現時点ではまだ予定の3分の1ほどしか公開されていないのですが、ざっと取材をしただけであっという間に3時間経ってしまいました。また全体が公開されたら数泊してゆっくり見学に来たいと思います。


焼きゴテで焦げ目をつけて描いている


公園のいたるところでその技術を見ることができる


清明上河図を1本の大木をくり抜いて描いている


その一部


玉(ぎょく)の満漢全席


化石


化石

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