海南省の海口市、悠々たる週末を過ごす
ある週末の朝、海口市に住んでいる郭冬冬さんは、友達と一緒に瓊山区の大坡鎮に来て、のんびりとした週末を過ごしました。今日のこの時間は、海口市市民の週末の過ごし方をご紹介します。
この大坡鎮は海口市の最南端にあり、市中心部からおよそ58キロ離れたところにあります。郭冬冬さんと友人たちはマイカーで40分ほどのドライブを楽しみ大坡鎮に到着しました。郭さんたちはここで用意されているレンタサイクルに乗り換え専用の観光コースに入りました。
この観光用コースは、自転車愛好者のために敷設されたものです。道路の両側には田園風景が広がり、木々には熱帯の果物がたわわにぶら下がっています。鳥の鳴き声がBGMです。ずっと都市部で生活している郭さんたちはこの風景に魅了されました。郭さんに感想を聞いてみました。
「本当に気持ちがよかったです。自転車で20キロぐらい走行してちょっと疲れもありましたが、道路沿いの美しい風景を見ると疲れもどこかへ行ってしまいました。まるで桃源郷のような所にいる感じがしました。自転車に乗って、ここの美しい風景を楽しむのは最高です」(郭さん)
郭さんと友達は自転車でゆっくりと両側の風景を楽しみました。途中で、時々止まって写真を撮ったり、疲れたら木の陰に座って休憩しました。村人が椰子の実を収穫しています。郭さんが村人に手を振り、椰子を買いたいと言うと村人は椰子の実を持ってきてくれました。冷たくて甘い椰子の果汁は爽やかで、すっきりとした気分になり体にパワーが戻ってきました。
午前10時になると、自転車専用の観光コースを利用するお客さんが増えてきました。こののんびりとした生活を楽しむリゾートを開発した海南潤京株式会社の社長、唐微々さんがスタッフと一緒に接客しています。
このリゾートについて、唐微々社長は次のように話してくれました。
「この観光コースは20キロほどあります。道路沿いには、13の村があります。これらの村ではエコシステムが整備されています。また4つの休憩エリアが設置されていて、レストラン、旅館、売店、自転車のレンタルセンターなどの施設があります」
これからの事業展開について、唐社長は自信を持っているようです。唐社長の話です。「都市部で、生活面のプレッシャーがますます増しています。このプレッシャーを緩和するために都市の喧騒から離れ、農村部の人々の生活を体験したいと思う人々が増えています。のんびりとした生活スタイルがここ数年流行っていて、お客さんはますます増えています。今後、関連設備がさらに整備され、お客さんの数もさらに増えると思います」
2011年5月、海口市ではリラックスして過ごせるレジャーシステムの第一期プロジェクトが完成しました。海辺、河のほとりの風景、農村の美しい景色などを存分にいかしたレジャーは現地の観光の目玉にもなっています……(任春生)
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