冬、ハルビンで雪祭りを楽しもう
中国北方の都市、ハルビンは、東ヨーロッパの雰囲気が漂う町で、東方のモスクワとも呼ばれています。冬のハルビンは、白い雪と氷が観光客を魅了します。今年、2012年は中国・ロシア観光年に当たります。このため、今年のハルビン雪祭りにはロシアにちなんだ雪と氷の彫刻作品がたくさんつくられました。
1月に入り、ハルビンは気温が下がり寒さが厳しくなりますが、これがお祭りの始まりです。太陽島雪博覧会、氷雪大世界、スキー場などが次々とオープンしました。ハルビンの太陽島という公園では、第24回太陽島国際雪像芸術博覧会が行われました。ここでは異国情緒、ロシア風情を味わうことができます。今年の雪博覧会は「ロシア風情」をテーマに、ロシアの有名な教会の雪像が作られました。この公園の雪像について、ハルビンで雪像作りを行う会社の張寧閣社長は、次のように紹介してくれました。
「今年は中国・ロシア観光年なので、ロシアをテーマにした作品が多いんです。この公園の観光の目玉はバレエ少女という雪像です。この雪像は高さ27メートルもあり、世界で一番高い雪で作られた人間の像です。今、これをギネス記録に申請しています。観光客を驚かせる作品をいっぱい作りましたよ」
このロシアのバレエ少女雪像のほか、太陽島雪博覧会のメイン雪像、「雪が舞う」は2.2万立方もの雪を使ってつくられました。世界で一番大きい雪像で、これもギネス記録に申請中です。浙江省の杭州からの観光客、劉慶林さんは、この雪像を見た感想を話してくれました。
「これはとっても美しいです。南方地域でも雪が降りますが、雪の量がすくないんです。こんなに大きい雪像を作ることはできません。雪像の近くにいると自分がとっても小さいなと感じます。ハルビン雪祭りに来て本当に良かったです」
今年は1月に入ってから雪がよく降り、ハルビンのスキー場が順調にオープンし、国内外の観光客が殺到してきました。観光客にロシア風情を楽しんでもらうための特別な場所があります。ハルビンのヴォルガホテルもそのうちの一つです。このホテルを経営するイ敏芳社長は次のように語ってくれました。
「ホテルには、ロシア風の建物、30棟作りました。また、お客さんに本場のロシア料理を楽しんでいただくため、特設レストランも設置しました。食材や食器は、全部ロシアから輸入してきたものです。また、ここで販売している商品や土産品なども全てロシアから輸入してきました。お客さんは、ここで本場のものに触れロシア風情を楽しむことができます」
ロシアからの観光客、ジマザンさんはハルビン観光の感想を話してくれました。
「初めてハルビンに来ました。スキー場がとてもいいですね。ホテルもなかなかいいです。一番印象深かったのはやはりハルビンの人々がとっても親切なことです。料理も美味しくて大満足の旅行になりました」
ロシア風情を楽しむほか、ハルビンでは雪と氷のゲームを楽しむこともできます。金河湾雪と氷テーマパークでは、観光客は、犬ぞり、スノーバイクに乗ることができます……(任春生)
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