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お茶は商品ではない、芸術品だ――茶販売会社の洪治社長

2011-05-09 19:20:20     cri    

お茶は商品ではない、芸術品だ

――茶販売会社の洪治社長

 
茶畑の中に立つ洪さん
©MORI Kiyoshi

 洪治さん(43歳)、北京で「鴻志茶業」という茶販売会社を経営する社長さんです。黄山生まれ黄山育ちで、今はお兄さんが地元でお茶を生産し、本人が北京で販売をしています。お茶を普通の商品としてではなく、芸術品と見なしている洪さんは、お茶の販売のほか、歴史、文化、栄養、栽培、生産、茶芸などあらゆる面からお茶を徹底的に研究しています。

 小柄でやや痩せ型の洪さんですが、お茶を語り始めると、目が輝いてきて、ビジネスマンというより、インテリのイメージです。案内してくれた途中の車で、地元の「黄梅」という地方劇の名ストーリーを語ったり歌ったりしてくれた時は、文化を愛する心がひしひしと伝わってきました。大昔の「徽州商人」を目の前の洪さんに重ねて、そのイメージを想像してみました。

 昔、「徽州商人」になった人々は皆貧しい山間地に生まれて、生きるために仕方なく行商の道を選びました。商人たちは、富を手に入れた後も、高い道徳心を持ち、「賈而好儒(賈にして儒を好む=商売をしながら儒学も好む)」といわれる特質を持っていたため、「儒商」とも呼ばれました。中国の儒商は徽州商人に始まると言われ、徽州商人が儒商精神を形成したのです。北京で事業を行っている洪さんは、昔の徽州商人の子孫でもあり、儒商の子孫でもあります。

 「良いお茶とはどんなお茶ですか?」

 「芸術品と言えるものです。飲むだけでなく、鑑賞に値するものです」

 「いつ飲むお茶が一番美味しいですか?」

 「心に平穏を感じるときですね」 (文章:王秀閣)

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