北国の風景、美しい黒龍江省
中国の一番北にある黒龍江省は、自然が美しい場所として知られています。原始林、大草原、湿地などがあり、人々を魅了します。2009年から黒龍江省は、五大連池、鏡泊湖、亜布力、湯旺河、北極村を含んだ12の観光地を整備し始めました。
黒龍江省東部の興凱湖は中国とロシアの国境線にある大型淡水湖です。毎年、春になると、数え切れないほどの渡り鳥がここに飛んできて、一部はしばらく休憩してからさらにロシアを目指して飛んでいきます。一部は卵を産んで、卵をあたため雛をかえします。興凱湖観光地は春に一年の一番いい観光シーズンを迎えます。観光客はここを訪れたら、湿地で鳥を観察したり、船に乗って湖を渡ったり、また新鮮な魚を食べたりして、ここにしかない観光コースを楽しむことができます。
観光客の郭さんは観光した後の感想を語ってくれました。
「初めて興凱湖にきました。この湖に生息している鳥は本当に数え切れないほど多いですね。びっくりしました。初めてこれほど大きな湖をみました。海と変わらないですね。今後チャンスがあればまたここに来たいです」
冬になると、興凱湖は別の風景を見せてくれます。湖が凍って、雪は布団のように湖を覆います。周辺の湿地には枯れた葦と蒲があり、この中には鳥の巣がたくさんあります。そこへ人間の姿が現れました。現地の村人です。村人たちは湖の表面に穴を掘り、魚を捕るための網を入れました。どうやら現地の独特の冬の漁を行うようです。5時間がたち、長さ3000メートルの網が引き上げられました。網には鯉、鮒、白レン魚、黒レン魚、白魚などがたくさんの魚がかかっていました。現地には一つの言い伝えがあります。それは引き上げられた最初の一匹の魚を買えば、この一年、幸運に恵まれるとうものです。ハルビンからやってきた観光客の馬文明さんは今年の興凱湖の最初の一匹の魚を買いました。馬さんの話です。
「今日は、初めての漁を行うと聞きました。新鮮な魚を求めるためやってきました。私が買ったのは白魚で3キロぐらいなんです。現地の風習でこれは縁起がいいとされていることもあり、嬉しいです」
冬は、黒龍江省で一番寒い時期ですが、この時期は温泉が大変人気があります。ドルボットモンゴル族自治県は黒龍江省の南西部にあり、ここには中国寒帯地域の最大の温泉があります。連環湖という湖のほとりに露天風呂が10数ヵ所、あります。温泉の水は地下2000メートルからくみ上げられ、その温度は一年を通して45度です……(担当:任春生)
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