北京では先週、市民生活にかかわる大きな動きがありました。市政府は、渋滞を緩和する対策を策定するために、先週、市民からの意見聴取を始めたということです。交通渋滞が日に日に深刻になっている北京は、ようやく対策をとろうと乗り出しました。

　中国は、金融危機に対応するために、2009年から、補助金を出したり、税制の優遇をしたりしてクルマの購入を促していたのですが、それが、北京などの大都市では、渋滞などを引き起こすことになりました。最近聞いた話ですが、北京市政府は来年、そういった優遇政策をやめることを検討しているそうです。それから、クルマのナンバー登録に対して、かなりの金額の税金を取るという噂も出ているようです。本当かどうか知りませんが、それを心配して、もともと余裕を持ってゆっくり車を買うつもりだった人々が、できるだけ年内に買ってしまおうと、北京の各販売店に殺到しているのは事実です。在庫が売り切れ、展示あるいはお客さんの試乗に使う車も売り出されたり、来年2月あたりまで予約が入っているほどだそうです。

　となると、この2，3ヶ月で、クルマの数がまた一気に増えてしまいそうですね。考えるだけでも恐ろしい感じです。

　さて、今日の経済直行便も情報満載でお伝えします。どうぞ最後までお付き合いください。(鵬)