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海のシルクロードの起点―梧州

2010-10-18 16:03:51     cri    

  

 六堡茶を求めて訪れた梧州市は、広西チワン族自治区の東門とも呼ばれています。そのすぐ東が広東省になるからです。広西の85%の河の水がここ梧州に集まり、東の広州や香港、マカオへと流れていき、そこから海のシルクロードを通じて、遠くアラビアやアフリカにまでつながっています。そんなわけで早くも100年前の1897年には、梧州は対外貿易の埠頭として開かれ、輸出商品の中にはこの六堡茶がありました。

 梧州は広西の町でありながら、共通語は広東語です。広東語の発祥の地とも言われていますし、ここでは、朝食を大事にするなど生活習慣も広東省と同じです。

 

 ある日、豆乳が特別に美味しいお店へ案内してもらいました。朝食なのに、10種類もの様々な点心(お菓子)が出され、店は家族連れの客で満員。ここの豆乳は泉の水を使って作るため、甘みがあり豊かな味わいです。2階立ての広い店ですが、昼頃までずっと満員だそうです。みんなお昼は抜きにするのかしら。ここは、気候が温暖で、冬がありません。それで、夜遅くまでお茶を飲んだりお喋りしたりして過ごす風習があるので、朝食も自然と遅くなるのでしょう。しかし、仕事はどうなっているの?「仕事が始まるのは午前  時からです」、茂聖会社の黎さんが教えてくれました。

    

 いまでも梧州には、商業が栄えた当時の面影が濃厚に残っています。代表的なものに、「騎楼城」という西洋風の建物があります。このような建築様式は19世紀末、ヨーロッパの植民地となっていた東南アジア一帯に初めて現れ、ここ梧州に大量に現れたのは1920年代から1930年代の間です。道の両側に延々と続く3、4階建ての建物は、1階が店になっており、店と道の間は3-4メートルの歩道になっています。歩道の上は2階3階の建物になっているため、屋根付の歩道という感じです。歩道が建物の中にある、このような建築様式は、高温多雨の現地の気候と深く関係しています。屋根付の歩道があるおかげで、強い日差や毎日のように降る雨を気にせず、いつも自由に行き来することができるからです。いま、梧州には22本の道沿いに560棟の「騎楼城」がゆったりとそびえ立ち、この町の昔といまを見守っています。

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