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茶船古道

2010-10-12 15:07:20     cri    

 

 お茶摘みの女性たちは休憩するとき、持参のお茶を飲んでいました。殆どは自家製の六堡茶だそうです。摘みたての茶葉を釜で炒った後、手で揉み、乾燥させ、風通しのいい場所に置いておけばいいということです。

 茶馬古道(ちゃばこどう)という古代の貿易ルートは、中国ではシルクロードと並んで広く知られています。それは雲南、四川、チベットの間をつなぐもので、雲南省で取れた茶とチベットの馬、薬材を取引し、また馬を使って運送したことから「茶馬古道」と呼ばれています。

 広西に来るまでは、「茶馬古道」のほか、ここ梧州を起点とし東南アジアと結ぶ「茶船古道」も存在していたとは知りませんでした。200年ほど前から、六堡鎮と周辺の山奥に住む人々は、山で取れたお茶を簡単に加工し、川で広東省まで運び出し、さらに東南アジアの国々まで輸出していました。スタート地点は六堡鎮の合口街。そこから細い六堡河に浮かぶいかだにお茶を載せ、東安河を経て、西江という大きい河に出たら、船に載せ替え、広東省境内の珠江を通って香港、マカオ、東南アジアまで運ばれていました。山奥の人々は水路でお茶や竹などの特産品を運び出し、シルクや油、鉄器、陶磁器などの日用品を買い入れていました。1957年に道路ができるまで、この「茶船古道」は六堡茶と外の世界を結ぶ唯一のルートでした。

 実は、六堡鎮で取れた六堡茶が特に人気が高かったわけは、この水路での運送と深く関係があるのです。

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