雲南省の大理は見所が多くて、非常に有名な観光地です。麗江という観光地と比べると、まだ庶民のそのままの生活の姿がみられ、のんびりとした観光地だと言えます。大理は、少数民族の自治区ということで特別な一面をもっています。この場所は歴史をさかのぼると、白族によって937年に大理国が作られ、300年にわたり雲南地方を治めていました。そのため古代から独立した文化を持ってきました。
現在、白族にも受け継がれていて、漢民族とは異なった文化があります。まずは、白族の言葉、それから民族衣装です。頭に白い羽飾りと布をつけており、。ズボンもシャツも白で、とても印象的です。
大理に行って試していただきたいものがあります。それは三道茶です。大理の人はお客さんをもてなすのが好きで、お客さんをもてなすのがこの三道茶です。
三道茶は、中国語では「一苦二甜三回味」といわれています。このお茶はその名のとおり三つの味があり、まず一番初めにだされるお茶は苦い味、これは人生の辛さを表現しています。大理特産の沱茶が使われます。
そして2番目のお茶は甘いお茶。お茶にチーズやクルミ、ゴマなんかを入れます。これは人生の喜びを表現しています。最後は苦味もあり、甘みもある、つまり辛くもあり、喜びもあるということで、蜂蜜や生姜、山椒なども入っています。飲みながらこれまでの人生を振り返る哲学のお茶です。
唐代の記録書によりますと、1000年前から白族にはお茶を飲む習慣があったそうです。古代の人々も人生に思い悩んだのかもしれないですね。また、大理の白族には乳扇と呼ばれる食べ物があります。これは大きな鍋に牛乳を入れて、加熱し水分をとばしていきます。すると表面に皮膜ができ、これをすくって陰干ししたものです。
大理へのアクセスは、飛行機で昆明に来て、そこからバスか、列車での移動です。成田国際空港から昆明空港までは、経由便で9時間から10時間。関西国際空港からは、8時間半となります。昆明から列車に乗って5時間で、大理に到着します。(担当:任春生 吉野綾子)
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