中国の７大古都の一つである杭州は美しい景色がみられる西湖があることで、名が知られていますが、その西湖の西から5キロほど離れたところに、西渓湿地があります。上海から杭州までバスで2時間ほどで到着します。杭州からは西渓湿地行きの専用観光バスも出ています。

　西渓湿地の中には面積がおよそ10平方キロメートルの西渓国家湿地公園があります。ここは生態資源が豊富で、自然景観がほぼ手付かずで昔のまま残っています。ここは、西湖、西レイと共に、杭州の三大観光スポットです。ここは、国内で都市湿地、農耕湿地、湿地文化の三つの顔を持った唯一の湿地公園です。

　西渓国家湿地公園には、6つの川があり、西渓独特の景観を形成しています。これらの川の総延長は100キロにもなり、面積の70%が川、そして池と沼です。

　ここのおすすめのイベントがあります。それは柿まつりです。ここの柿は中国6大柿の一つとして有名です。西渓で産む方柿の果実が大きくて皮は薄く、果肉が多く、ジューシーで非常に甘くておいしいです。柿祭りは9月下旬から始まります。

　西渓へのアクセスは、成田国際空港から杭州しょうざん空港までは、3時間30分です。関西国際空港からは、経由便のみで、早いものでも5時間半となります。上海まで飛行機で、上海からは杭州までバスのほうがいいかもしれません。杭州に着いたら、専用観光バスもあります。（担当：任春生　吉野綾子）