安陽市は河南省の最北部に位置する都市で、中国の八つの古代の都の一つです。中国の八つの都と言えば、北京、南京、杭州、西安、洛陽、開封、鄭州と安陽です。
安陽は殷墟の遺跡があることで知られています。ここで発見された甲骨文字は、ヒエログリフ、楔形文字と並んで世界3大古代文字の一つに数えられています。古代文字は解読できないものが多いのに、この甲骨文字は今に通ずるところがあるということです。
安陽市に中国文字博物館があり、ここで漢字の変遷が見られます。この博物館では展示だけではなく、様々なイベントも行われているようです。8月6日に、海峡両岸青年祭りが行われ、大陸と台湾の子どもたちが参加しました。2人1組になって、甲骨文字を書き、一つの作品を完成させます。初めて会った者同士ですから、作品づくりを通していろいろな交流ができたようです。
安陽市にはもう一つの観光地があり、それはユ里城という場所です。実は、ここは中国の歴史上、文字として記録に残っている初めての国の監獄があった場所です。ここは易経の元である「周易」の発祥地といわれています。
安陽市に空港がないので、北京からのアクセスです。北京からは高速列車でわずか3時間半です。切符の値段は155元と186元2種類あります。上海からは16時間かかりますので、北京からのアクセスをお勧めします。(担当:任春生 吉野綾子)
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