浙江省の紹興市は、紹興酒の産地として知られている町です。日本でもこのお酒が好きな人は多いと思いますが、どんなお酒なのか、知ってる人は少ないでしょうか。
紹興酒は黄酒の一種です。もち米を原料にした醸造酒です。飲むほかに調味料(料理酒)としても使われています。紹興酒にいろんな種類があります。元紅酒、加飯酒、善醸酒、香雪酒の4種類があります。これは、製法の違いによって分けられています。この4種類の中でも最もよいとされているのは、加飯酒で、人々によく飲まれています。
ラベルの「女児紅」とかかれた紹興酒は、「陳年紹興酒」で、黄酒を何年か寝かせて、熟成したものです。このブランドは、紹興に伝わる古い習慣からきています。女の子が生まれたら、お嫁に行くときのために、お酒をつくります。そして、寝かせておいて、お嫁に行くときにこのお酒をあけます。ここから名前がきています。また、お嫁に行くときに、お酒の甕にきれいな鳥や花の彫刻をして、嫁入り道具として持たせたことから、「花彫酒」という別名もあります。
紹興酒の飲み方については、紹興の人はそのまま飲みますが、台湾や日本では、紹興酒を温めて干し梅を入れて飲むことはあります。(担当:任春生 吉野綾子)
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