三日月の形をしたカナス湖は標高が1374メートルで、源は氷河の融水と降雨で、最も深いところの水深が188.5メートルで、周囲をぐるりと山並みに囲まれ、よく生い茂った草木に彩られています。
カナス湖(国際オンライン)
カナス湖の四方は原始林に囲まれ、毎年、大量の枯れた木が湖に水没しました。これらの枯れた木は水でカナス湖の北端に押し流れ、長い間、ここで長さ1000メートルの枯れた木の堤防が形成されました。
カナスの風景(国際オンライン)
カナス地区の美しい風景は多くの観光客を魅了するだけでなく、地元の牧畜民の間で広がったカナス湖の中に怪獣がいるという噂も毎年、多くの観光客を引き付けている原因の一つです。噂によりますと、この怪獣は巨大な黒い水生動物で、湖畔で水を飲んでいた牛や馬、羊などがよくこの怪獣に襲われていました。
カナス湖の畔に住んでいる住民はトワ人と言われます。トワ人の人口は少ないのに、歴史が長いです。トワ人の生活習慣や体つき、顔かたちが蒙古族と良く似ており、しかも蒙古族の人と結婚することが多いため、蒙古族の一派とする学者も多いようです。しかし、トワ人は文字がなく、歴史書もなく、その歴史に関する詳細の内容もまだ考証することができないため、トワ人の起源問題についてまだ定説がありません。
遊牧や狩猟を生業とするトワ人は昔から、山や原始林の中に暮らし、雲上部落と呼ばれます。外との連絡が少ないため、その古い部落文化や宗教信仰がほぼ完全に残されており、多くの岩画(岩壁や洞窟の中に刻み込まれた絵)や古墳など歴史遺跡が多くの観光客を魅了しています。
最後のトワ人(CCTVネット)
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