イリ(伊犁)は新疆の北西部に位置し、カザフ族自治州に属します。東部はモンゴル、北西部はカザフスタン、北部はロシアと接しています。

　昔、イリは遊牧民族が生活していた地区であり、草原文化の発祥地の一つでもあります。ここには見渡す限りの草原が広がり、川が縦横に流れています。また、風景の綺麗な赛里木湖（サリムこ） や那拉提草原（ナラテイそうげん）、 果子溝（カシこう）などがあります。

赛里木湖（サリムこ）

赛里木湖(CCTVネット)

　赛里木湖は広々とした湖で、標高2073メートル、湖水面積は455－460平方キロで、水深は92メートルあります。新疆ウイグル自治区で、海抜がもっとも高く、面積がもっとも大きい高山淡水湖です。楕円形のこの赛里木湖は雪山に嵌め込まれている翡翠（ひすい）のようです。

那拉提草原（ナラテイそうげん）

那拉提草原（新華ネット）

　那拉提草原は遠い昔から指折りの牧場となってきました。年間降水量は800ミリで、牧草が茂っています。毎年、春と夏になると、ここで放牧業が盛んに行われ、いろんな行事も行われています。

果子溝（カシこう）

果子溝（人民ネット）

　果子溝は「イリ第1の景観」と呼ばれ、野生の果物がよく取れます。毎年の5月と9月、ここは新疆地域における風景のもっとも美しい谷となります。(翻訳：トウエンカ)