白鹿鎮での取材の様子
先日、四川大地震の取材へ行ってきました。しかし、これは全く突然のことで、「私なんかでつとまるのか?」という思いを抱くヒマすらなく、気がつくと成都に向かう飛行機の上にいたという状態。それは同行した閔アナウンサーも同じで、しかも彼の場合は休暇中、海南島のビーチで1本の電話を受けてしまったことから始まったようでした。
今回「中国国際放送局中国人・外国人記者四川行き」ということで、四川大地震から1年後の状況を取材するのが目的で、ドイツ語部、チェコ語部、イタリア語部、インドネシア語部、スペイン語部、英語部、ロシア語部、そして日本語部の合計8つの言語の外国人スタッフと中国人記者を中心に総勢27名で、4月23日から28日の日程で訪問しました。
この取材がどんなものであったのかは番組やホームページに譲るとして、ここではちょっとした裏話を一つ。正直なところこの取材、非常にタイトなスケジュールとなっており、当然自由時間は一切なし、毎日、取材先と宿の往復という状態、宿に戻っても取材内容の整理や原稿書きに追われるという有様。もちろん被災地の皆さんに比べればこれぐらいはどうということでもないのかもしれませんが。
そんな我々の唯一の休息時間が食事だったのですが、ここは辛いことで有名な四川料理の故郷。私は2年ちょっとの北京暮らしで、辛いものにすっかり慣れてしまい本場の激辛料理を食べても平然としていましたが、閔アナウンサーが大変。彼は北京で育ったにもかかわらず辛いものが苦手で、私が先に一口食べてから、「辛くない?」と味を確認してから食べていました。そんな我々を周りの中国人スタッフはずいぶん不思議そうな目で見ていましたが……。
被災地はまだまだ復興に時間がかかるように思えましたが、どの取材先でも人々の表情は明るく、これから頑張っていこうと非常に前向きな姿勢が印象的でした。世界遺産の都江堰ではすでに観光客の受け入れも再開しており、多くの人が訪れるのを待っています。みなさんも次に中国へ来る機会があれば、是非四川まで足を伸ばしてください。それが被災地の復興にもつながります。
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