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<安藤記者>地震の後で「没問題」――たくましく生きる白鹿鎮の人々

2009-05-06 09:53:48     cri    

 四川省の省都・成都から車に乗ること1時間半。高速道路を降りるととたんに青い屋根の仮設住宅や、地震後一年が経つのに、未だに撤去もできずに崩れたままの建物が目に飛び込んできました。車から降りてもその状況は変わらないどころか、ますますひどくなる一方。もし余震でも来たらどうなるんだろう、と思うような建物が並んでいました。ここは成都から北へ約60キロ、震源地からは約50キロの白鹿鎮。私たち取材班一行は、4世代が誰1人として地震の犠牲にならなかった朱穆さん一家を訪ねました。

 

 周りの建物は確かにひどい状況ですが、4階建ての朱さん一家の家は、どこも壊れていません。中に入り、奥さんに話を聞くと「地震の時、部屋の中のガラスも鏡も割れなかったし、家具も壊れなかったわ」とのこと。「鉄筋が入っているから大丈夫だったのよ」とその理由を言っていました。電気やガスは問題なかったけれど、水が止まりましたが、道路が寸断されなかったことも幸いし、まもなく給水車が来たのでそれほど不自由は感じなかったそうです。

 

 朱さんの家の窓からあたりを見渡すと、どこの建物も全壊か、崩壊していなくても、2階以上の部屋には人が住めない状態になっていました。しかし、そんな中でも白鹿鎮の人々は元気に暮らしているようです。朱さんの家の近くの商店で話を聞いてみると、地震が起きる前は、1階は食料品店、2階は住居としていましたが、地震後は2階で暮らすことができず、50メートルほど先にある仮設住宅での生活を余儀なくされています。建物はちょっと大きな揺れが来たら壊れてしまいそうな状態ですが、そこでもしっかりと商売を営んでいます。取り壊しはしないのですか?と聞くと、「向かいの建物は壊すけど、うちは指定されてないからね」とあっけらかんとした様子。でも余震は心配なのではと尋ねてみると「そりゃあ確かに」と言いますが、まるでちょっと大きな雨が降るから心配ね、という感じです。

 

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