4月23日から28日まで6日間の日程で、中国国際放送局の外国人・中国人記者が、四川省を訪問しました。
昨年5月12日に発生した四川大地震から一年近くが経ちました。折に触れ、被災地の状況は伝えられていますが、現地の状況や被災者の生活はどのようになっているのかなどを、直接現地に入り、取材してきました。
取材第1日目は四川省の省都・成都。四川大地震の震源地から7、80キロの距離にあるにも関わらず、ほとんど被害が出なかった場所です。この日訪問した企業で、フランスの世界的なゲームソフトメーカーの成都オフィス、ユービーアイソフト成都の総経理リチャート・ツァオ氏はその日の様子をこう語りました。
「地震の直後は従業員に対して、『落ち着いて!』というようなことを言いましたね。電話はたちまちダウンしましたが、幸い電気とインターネットが無事だったので、地震発生後5分後には被害状況をメールで連絡していました。その日のうちに世界各地からメールで『大丈夫か?』という問い合わせが殺到しました。周りの心配をよそに、自分たちはけろっとしていましたよ」
このユービーアイソフトがある場所は、成都の中心部からさらに10キロほど南にある、高新技術産業開発区と呼ばれるIT企業など新興企業が多数集まるハイテクパークの中です。地震による直接的な被害がなく、しかも金融危機の影響も受けず、今もなお急成長を続けているエリアです。総経理のツァオ氏は、ユービーアイソフト成都は地震による影響はほとんどなかったと語りました。地震後に、大卒者を対象に採用活動をした時も、地震を懸念して応募者が減るということもなかったそうです。
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