ウクライナで文化・スポーツ担当をしている副首相として、ワシュニク氏はよく世界各国へ行き、各種のスポーツイベントの準備・組織情況を見学しています。2012年のサッカーヨーロッパカップの開催を控えて、ワシュニク副首相は北京オリンピックを見逃すわけにはいきません。
中国といえば、ワシュニク副首相はすぐに中華料理を思い浮かべます。
「中国の食べ物が大好きです。ウクライナにいるとき、よくキエフの中国料理屋に行っています。中華料理は私の口にとても合います。おいしいです。」
中国にはこんなことわざがあります。「百聞は一見にしかず」。ワシュニク副首相は北京に来る前に、中国がオリンピックを成功裏に開催するため払った努力を耳にしましたが、実際に中国へきて、飛行機の中から北京を見たり、北京の町を歩いたり、さらに、「鳥の巣」ですばらしい開会式のパフォーマンスを観賞したりしたとき、中国の発展振りに驚かされました。
「中国が成功裏にオリンピックを開催するために払った努力に、私はとても感心しています。町のあちこちにきれいな花が置かれ、オリンピックの競技場とほかの施設はとても近代的で、質が高いものです。また、北京の町もとてもきれいでびっくりするほどです。飛行機から北京を見たとき、本当にスケールが大きくて、驚きました。心からオリンピックを成功させようとする中国人の気持ちがよく伝わりました。」
ワシュニク副首相は、「今回のオリンピックは歴史上もっともすばらしい大会のひとつになることが間違いないと思う。北京オリンピックが成功裏に行われることは中国にとって大きな意義があるだけでなく、ウクライナにとっても重要な意義がある」と語りました。
北京オリンピックに、ウクライナは250人あまりの選手を派遣し、28種目の試合に参加しています。これはウクライナのスポーツ史上最大のものです。ウクライナの選手は、レスリングや柔道、体操、陸上、ボクシング、射撃、競泳、セーリング、ボートなどの種目において、メダルを獲得する実力を持っています。ワシュニク副首相は、
「わが国の選手は金メダルを獲得する実力を持っています。ここ数年、両国の国民の間の友好関係は絶えず発展し続けています。これは北京でもよく感じました。中国の観客はとてもフレンドリーです。ウクライナの選手はここでパワーをもらい、中国で活躍できるものと信じています。」
ワシュニク副首相は、「北京オリンピック組織委員会が払った努力と、中国の観客の情熱は各国選手がよい成績を残すのに有効だったと見ています。これはまた、2012年サッカーのヨーロッパカップを準備しているウクライナが望んでいる目標です。ワシュニク副首相は、次のように語っています。
「今回、中国を訪問した重要な目的のひとつは、大きなスポーツイベントを行う面で中国との交流と協力を模索することです。ご存知のように、ウクライナでは2012年にサッカーのヨーロッパカップが行われます。ウクライナ政府はこれを非常に重視しています。また、この試合を成功裏に開催することが、私の重要な仕事でもあります。」
ワシュニク副首相は、これまで、ウクライナ駐在の中国大使館の責任者と何回も交流を行いました。今年末に、ワシュニク副首相は、再び中国を訪れ、中国の関係部門と大型スポーツイベントの組織に関する協力活動についてワークショップを行う計画です。また、これからの四年間に、ウクライナは北京オリンピックの準備に関する有益な経験を学び、2012年のサッカーヨーロッパカップを成功させるために生かしていくとしています。
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