北京オリンピック招致成功の日からもう7年たちました。北京はオリンピック招致成功の時点からオリンピック開催のための準備活動を進めてきたといえます。外国の中国駐在大使として、ラドスー氏はこの数年間の北京の取り組みを見守ってきました。
「北京オリンピックの準備活動が始まってから数年間が立ちました。この数年間、われわれはともにそれを見守ってきました。今、すべての準備活動はすでに整っていますから、成功は時間の問題だと思います。」
フランスは近代的なオリンピック運動と深いかかわりがあります。近代オリンピックの基礎をきずいたのは、フランス人のクーベルタン男爵です。また、パリは1900年と1924年、二回もオリンピック大会を開催したことがあります。
歴史的に見ても、また現在も、フランスは名実ともに、スポーツ強国であることは間違いありません。1950年代まで、フランスのオリンピックでの成績はずっと世界の上位にランクされ、1900年には金メダルリストの数が一位に輝きました。1950年代から80年代の中ごろまで、フランスの成績は不振に陥りましたが、1988年のソウルオリンピックからは、再び世界ランキングのベスト10に加わりました。ここ数年、フランスのスポーツの成績は上昇し続け、アトランタオリンピックでは金メダルの数が、中国についで第五位にランクされ、シドニーとアテネではそれぞれ第六位と第七位でした。まもなく開催される北京オリンピックに向けて、フランスのスポーツ界は万全の準備を整えました。ラドスー大使の話です。
「選手305人を含め、フランス代表団は4、500人ぐらいになるでしょう。このうち、一部の選手は去年か今年の春、北京あるいは中国に来てプレ大会に参加した人もいて、スタジアムや周辺の環境に対してもある程度わかっていると思います。フランスチームは伝統的には、競泳やフェンシング、セーリング、馬術、柔道などの種目が強いですが、もちろん、ほかにも強い種目があります。まあ、中国の観衆はフランス選手の高いレベルのプレーを見ることが出来ると信じていますよ。」
フランスのオリンピック代表団には、ベテランのスター選手が多くいます。アテネオリンピックで女子400メートル自由形の金メダル、800メートル自由形銀メダル、それに100メートル平泳ぎ銅メダルを獲得し、人魚姫と呼ばれるロール・マナドゥ選手、2005年世界陸上選手権で中国の劉翔選手を破り、110メートルハードルの金メダリスト、ラッジ・ドゥクレ選手、それに、6回もオリンピック大会に参加し、これまで金メダル1個、銀2個と銅1個を獲得した自転車競技のジニー・ロンゴ選手などです。
ラドスー大使は、また、北京オリンピックに参加するもう一人のフランスのスター選手を紹介してくれました。
「彼は、8月8日の夜、オリンピック開会式でフランス代表団の旗手を務める、トニー・エスタンゲさんです。シドニーとアテネオリンピックでカヌースラローム競技の金メダリストです。フランス代表団を率いて入場するトニーさんは、今回も中国観衆の前に、いいパフォーマンスを見せるでしょう。」
中国とフランスは長い間、友好協力関係を保っています。しかし、北京オリンピックの聖火リレーがフランスで行われたとき、一部の人が妨害活動を行い、一部のフランス政府の関係者も無責任な発言をしました。ラドスー大使は、こうした不愉快な事件に対して遺憾の意を示し、大多数のフランス人は、オリンピックと中国を熱愛していると語りました。フランスのサルコジ大統領が北京オリンピックの開会式に出席することを決めたことについて、ラドスー大使は、「フランス大統領が北京オリンピックに出席する時には、二つの肩書きがあります。フランスの大統領であると同時に、EUの輪番議長国の議長でもあるのです。これはEUの27の加盟国が共同で決めたもので、非常に重要な意義があると思います。」
インタビューの最後に、ラドスー大使は、CRI・中国国際放送局を通じて、北京オリンピックと中国人民への祝福を送りたいと次のように語りました。
「2008北京オリンピックは必ず成功すると信じています。今回のオリンピック大会で、オリンピック理念がさらに広がるものと期待しています。中国と中国人民のフレンドリーな接客態度に感謝しています。中国がんばれ!」
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