オリンピック選手村が7月27日からオープンするのを前に、7月3日と4日、テスト運営が行われました。これはオリンピック選手村の宿泊、安全対策、食事、交通、ボランティアサービスなどをテストするもので、選手役を演じる2000人が選手村に実際に宿泊するという形で行われました。宿泊者は、各項目に関して採点を行い、改善点などについてアドバイスを提出。運営サイドは、今後、これらの意見に基づいて、最終調整を行う予定です。
オリンピック選手村は、北京北側にあるオリンピック公園の一部分で、北京五輪最大の非競技施設です。総面積が66万平方メートルがあり、大まかに居住区、国際区、運営区との三つの部分に分けられています。今回のテスト運営で、各部門と三つの地域とも、テストを受けました。例えば、運営区にある食堂では、昼時などに食事をする人が数多く訪れたときの状況を演習しました。また、文化広場では、多彩なパフォーマンスが披露されました。また、仮の選手たちは、オリンピック商品特許販売店、銀行、郵便局、病院などを利用しました。さらに、礼拝などのために設けられた教会もオープンしました。
夕食の後、プールとジムの中に沢山の人が集まりました。近くにある娯楽センターにも笑い声が響いています。娯楽センターには、ビリヤード、卓上サッカー(中国名:卓上足球)などのゲーム類が設置されています。責任者の宋煒さんは、選手がリラックスして生活できるよう施設を選んだと語り、「この卓上サッカーは、テスト運営で人気があったようだ。オリンピック期間中、選手たちは、毎日練習や試合をしますから、体力的に大変だ。だから、体力が必要な施設はあまり相応しくない。体も気持ちもリラックスできる単純なゲームを設置した」とかたりました。
娯楽施設のほか、選手村では、選手の生活ニーズに答えるため特別なサービスを提供しています。その一つは、外国人選手のために設けられる中国語教室です。国際区にある中国色たっぷりの家屋にはいると、様々な中国語教材と学習用のコンピューターが見られます。ここで待機している中国語教師は全て、大勢の中から選ばれた豊かな経験の持ち主だそうです。責任者の孫時姝さんは、「実際の生活に即して、教材を作った。例えば、銀行や郵便局に行く時、タクシーを拾う時などの簡単な会話を勉強できる」と語りました。
選手が宿泊するのは、居住区です。部屋はデリケートにインテリアが置かれており、光がよく入って明るいです。家具のほかに、空気を浄化する植物も設置されています。また、背の高いバスケットボール選手や障害を持つ選手が泊まる部屋では、家具など、特別な配慮がされています。
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