8月13日、北京五輪のレスリンググレコローマン男子74キロ級で、中国の常永祥選手(24歳)が銀メダルを獲得しました。常永祥選手のコーチ、盛澤田監督は常永祥選手について、「実力以上の力を発揮し、2007年世界選手権大会のチャンピオンを破った。これは本当に素晴らしい成績だ」と語りました。
2006年世界選手権大会で、中国の李岩選手がグレコローマンの66キロ級で優勝した後、この2年間、中国選手はレスリングでベスト8に入ったことがありません。また、五輪で、中国の男子レスリングの最高成績は常永祥選手のコーチ、盛澤田監督が作ったものです。盛澤田選手は1992年から2000年まで、五輪で3個の銅メダルを獲得しました。2004年、盛澤田選手はアテネ五輪のグレコローマン60キロ級に参加するため、体重を75キロから61キロまで減量しました。しかし残念ながら、アテネ五輪ではいい成績が取れず、引退しました。
引退後の盛澤田さんは選手からコーチに変身し、五輪の夢を弟子たちに託しました。常永祥選手は盛澤田監督が最も期待している弟子の一人です。
北京五輪で、常永祥選手は惜しくも決勝で敗れて、金メダルを逃しました。「とても残念でした。チャンピオンまで後一歩だったのに」と無念そうに語りました。
「欧米の選手が長年制覇しているレスリングで、常永祥選手が獲得した銀メダルは特別な意義がある」と盛澤田監督は語りました。「銀でも大きな力になる。ロンドン五輪を目指していっそう頑張る希望を与えてくれたから」と盛監督は語りました。
銀と金の間に、どれぐらいの距離があるのか、どれぐらいの努力が必要なのか、誰もはっきり答えられないでしょう。しかし、常永祥選手の銀メダルは中国のレスリングチームに自信を与え、中国でレスリングの普及に拍車をかけることになるでしょう。(08/15 取材:姜平 翻訳者:Lin)
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