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梶 明彦社長 |
Q.ジャルパックが中国に進出したきっかけは何でしたか。
A.2002年が日中国交正常化35周年にあたり、日本の旅行業界は中国で受け入れの会社を作るという課題を抱えていました。丁度、中国はWTO加盟によって、市場はどんどん開かれ、外国独資の旅行社が許されるようになり、幸いなことに、ジャルパックにその第一号の許可が下りました。日中間の新しい時代の幕開けとなった出来事だったと思います。
Q.中国旅行に対して、どのような取り組みをしてきたのでしょうか。
A.ジャルパックは中国の歴史を楽しむという旅を企画しています。日本人に観光を通じて、少しでも中国の歴史に接してもらいたいです。たとえば、西安、洛陽、成都、開封など王朝の変遷を物語る王朝街道や、孔子の故郷を巡る孔子街道などのツアーです。このほか、ジャルパックサービスアカデミーを作り、ガイドの研修、日本の旅行社との接し方の講習などを行い、ジャルパックの中国旅行の質の向上を目指してきました。
Q.中国との観光往来の今後を、どう見ていますか。
A.今、外国人が一番来る国はフランスで、中国は四番目あたる「観光大国」です。世界中の人たちが中国の文化に注目しています。一方、中国が成長するに従って、ビザを開放する国が増え、自由に外国に行く中国人も多くなると思います。ジャルパックにとって、中国は非常に重要なマーケットで、将来を考えると、その重要性が更に増していくと思います。
日中間は経済的な関係に終わらせるのではなく、歴史とか文化の面でも幅広い交流を行う必要を痛感し、そのためにジャルパックが今後もお手伝いしたいと思っています。(傅頴)
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