電気製品廃棄物の回収や再生処理などを規定したリサイクル条例がまもなく施行されるのに先駆けて、日本の富士ゼロックスはこのほど、外資系企業で中国初となる電気製品廃棄物の回収処理工場の操業を開始した。「第一財経日報」が伝えた。
富士ゼロックスは15日、江蘇省の蘇州工業区に設立された資源リサイクルシステムの運営を開始した。同社が大陸部で回収したコピー機・プリンター・トナーカートリッジを分解し、鉄・銅・アルミニウム・レンズ・ガラスなど64種類に分別、再生処理を行って新製品のための原材料に変えリサイクルを行う。
富士ゼロックスの責任者によると、リサイクルを担当する「富士ゼロックス愛科製造(蘇州)有限公司」は、日本の富士ゼロックスが6億5千万円を投じて中国に設立した同社の完全子会社。1年間に1万5千台のオフィス機器とカートリッジ50万個を処理する能力を持つという。オフィス機器のリサイクル率は96%、カートリッジは99.9%に達する。1年目となる今年は、4千台の機器と12万個のカートリッジを再生処理する予定だ。
中国ではリサイクル条例がまだ施行されていないことから、多くの国内外の家電やコンピューターのメーカーは電気製品の処理事業に対し消極的で、富士ゼロックス以外のメーカーは処理工場の建設をはじめていないのが現状だ。(「人民網日本語版」より)
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