三) オリンピックの開催は北京にどのような経済効果をもたらすのでしょうか。
一般市民の目から見ますと、北京の町並がどんどんきれいになり、緑が増え、都市が目に見えて変貌しました。また、地下鉄の拡張工事も進めていて、出かけることが以前よりも更に便利になることは確実です。
では、オリンピックの投資により促された投資市場や消費市場はどのぐらいありますでしょうか。
先ず、競技場の建設に投入した資金。その総額は280億元。過去5年間に、この投資は北京市のGDPを年平均1.3%押し上げました。
二つ目は、オリンピック開催のために追加した都市のインフラ整備の資金、これは1349億元です。
三つ目は、オリンピックの開催がなくても必要なものだが、オリンピックの開催で早められた都市のインフラ整備の資金、これは2800億元あります。
専門家は、マクロ的に見ると、北京五輪の波及効果は6000億元(約750億ドル)近くあると見ています。
ちなみに、北京オリンピックの準備により、中国のGDPは年平均で、約0.3ー0.4ポイント、北京市のGDPは年間、約2ポイントほど押し上げられています。このほか、北京の雇用創出は毎年30万人、観光産業収入は2000年の3倍の600億ドルと見られています。
このほか、青島、香港、天津、秦皇?、沈陽と上海も北京五輪の競技が開催されますが、これらの地域の経済発展にも大きなきっかけを提供したと言えます。
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