神州デジタル(中国)公司とソフトバンクは5月28日、中小企業向けサービスを行う合弁会社として「DCBB・北京神州デジタルオンライン科技有限公司」の設立を発表しました。両社は新会社を通じたソフトウェアサービスを中心として、中国の中小企業顧客に向けて、ブロードバンドによるソフトウェアのオンライン・サービスを提供することになります。神州デジタルはパソコン大手・聯想集団の関連会社で、中国の大手のオンライン製品のサプライヤーであり、ITサービスのプロバイダーです。
DCBB社はSaaS(Software as a service:サーズ / サービスとしてのソフトウェア)分野での中国最大の会社を目指しています。SaaSとは、ネットワークを通じて顧客にアプリケーションソフトの機能を必要に応じて提供する仕組みのことです。その経営方式によれば、DCBB社はブロードバンドを通して、中小企業にソフトウェアを貸し出すことになります。
SaaSは新たに現れたビジネスモデルで、ユーザーはその使用したサービスに費用を支払うだけで、ソフトウェアやサーバーを購入したり、関連の管理費用を負担しなくても良いことから、予算の限られている中小企業にとって、大幅なコスト削減が期待されます。
DCBB社は、「この斬新なビジネスモデルでは、ユーザーは随時、必要なアプリケーションソフトを開いたり、閉じたりすることができるため、実際に使用した内容と使用時間に応じて、費用を負担すればよい。幅広い中小企業ユーザー向けに、より便利で、フレキシブルで安価、そしてひとつの窓口で何にでも対応できるワンストップサービスを提供していく」ことを明らかにしています。DCBB社のビジネスは中国最初のオンラインソフトウェアサービスを提供する会社となります。(整理:Yan)
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