上海三菱電梯(エレベーター)の生産量が15万基を突破し、中国最大規模の昇降機メーカーとなりました。その15万基目の昇降機がこのほど、中国国家図書館に採用されました。
北京で行われた引渡し式には、中国昇降機協会の任天笑理事長、上海三菱電梯の範秉勲総裁、国家図書館の張玉輝副館長らが参加しました。
中国昇降機協会の任天笑理事長は、「現在、中国で取り付けられている昇降機は全部で75万基あり、5基に1基が上海三菱電梯の製品であることになる」と紹介しました。
上海三菱電梯の範秉勲総裁は、「設立当初から、日本三菱電機の先進技術を導入し、それを消化、吸収してきた。中国市場に向けて高品質な製品を提供し、それが市場で認められたのだ」と喜びを語っていました。なお、今回、国家図書館に採用された昇降機は最新の技術を搭載したエスカレータを含めて、全部で13基あります。
上海三菱電梯は1987年に、上海機電と日本三菱電機など4社の合弁により設立。現在、年間の生産・販売量が2万基(単独工場ベース)を突破し、世界でも、単独工場ベースでは最大の規模を誇っています。当初の合弁期限は20年でしたが、2006年12月1日、契約の延長で合意に達しました。
最初の20年では、年平均20%以上の伸び率を保ち、売上は1986年の5849万元から2006年の51億5000万元と88倍増を実現し、売上金額は累計505億元に達しました。しかも、1993年以降、13年連続で中国昇降機産業のトップの座を保ち続けています。
2007年は二回目の合弁期間の最初の年。2010年までに、年間3万基を売上、売上高59億7000万元を目指して、順調に滑り出しました。(『経済観察報』より、Yan整理)
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