日本の化粧品メーカー・資生堂がこのほど、北京で「中医美容と健康」研究プロジェクト2006年度成果発表会を行いました。
会場では、中国と日本の専門家が一堂に会し、資生堂「中医美容と健康」研究プロジェクトの具体的な研究テーマや、その進展状況と成果を発表しました。中日友好医院の史載祥教授は、現代科学に基づく「舌診」の有効性の証明について発表し、広東省中医院の範瑞強教授は中薬「二至丸」の皮膚老化防止効果について紹介し、アンチエイジング化粧品や健康食品としての応用を提案しました。このほか、中国医学に基づく肥満治療・皮膚疾患治療や、現代科学に基づく中国医学治療の安全性検証といったテーマで発表が行われました。
資生堂(中国)研究開発中心有限公司の新董事長・東久保博士によりますと、2004年に始動した『中医美容と健康』研究プロジェクトでは、これまでに130万元近い資金を投入してきました。「体の健康を総合的に診断する中国医薬学への注目度は高まっています。
資生堂は1980年代より中国医薬学研究を進めており、当時の開発製品にもすでに中薬の成分を使用していました。『中医美容と健康』研究プロジェクトは日中医学協会との協力のもと、先進の化粧品科学技術と中国医学の融合により美容と健康に貢献するためのものです。「世界中の人が中国医薬学の優れた理論をより理解してくれるよう望んでいる」と東久保博士が語りました。(新華ネットより Lin)
|