最優秀観光都市に選ばれた遼寧省の大連市。今年の旧正月・春節連休中の大連は、新しい旅行スタイルが人気を呼んでいました。スキーやスケートを楽しんだり、迎春会に参加したり、田舎を訪問したり……ただの観光ではなく、特色のある旅が今年のトレンドだったようです。
「ロマンチックな都」と呼ばれる大連では、春節のころ、いろいろな観光イベントが行われました。国内外から、大勢の観光客が大連を訪れました。
大連市観光関連部門は、市民や観光客に大連の魅力を味わってもらうため、さまざまな提案を行いました。CYTS・中国青年旅行会社大連支店の孫波副総経理は、この時期の旅について、「冬は、あちこち観光してまわるのではなく、特色のある旅をしたほうがいいでしょう。たとえば、田舎生活体験とか、スキーと温泉を楽むとかですね。一家団欒、旅を通して家族の親睦を深められます。もちろん、時間や金銭に余裕があれば、リゾートでのんびりするのもいいでしょう」と紹介しました。
さて、大連の旅といえば、美しい海を楽しむのはもちろん、南極展覧館や森林公園といった観光施設をまわるのが一般的です。しかし、先進的な設備が揃った銘湖スキー場も忘れてはいけません。ここでは、スキーを楽しみながら、雪国の景色も満喫できるとあって、春節には多くの人が訪れました。大連の多くの市民が、春節の過ごし方に新鮮さを求めていたのでしょう。大連市民、張桂英さんは、 「今年は、春節の過ごしかたをちょっと換えたかったんです。1ヶ月分の給料をはたいて、兄弟でパーッと温泉ですよ。2泊3日でね。スキーをやって、温泉に入って、健康的に春節を迎えたかったんです。スキーは、最近流行っていますよね。私の年齢にはちょっとふさわしくないかもしれませんが、体を鍛えるにはいいスポーツです。今年はまだ初級クラスですが、来年には中級クラスに入れるように頑張ります」と話しました。
統計によると、大連でこの春節連休中、こうした新しいスタイルの旅を楽しんだ人は、百万人に上っています。これにより、観光サービスの充実も求められるようになりました。そこで、多くの大連市民がボランティアとして、観光サービス業に携わっています。「休日ボランティア」として活躍する張金梅さんは、「旧暦の正月3ヶ日に、労働公園や、中山広場などに行って、プラスチックのゴミの収集とか、ガムはがしなどを手伝いました。大連は最優秀の観光都市に選ばれましたから、環境の保護を重視しなければなりません。ボランティアとして、道案内をすることもあります。英語は、まだだめですが、休日に孫から教わっています。いつか、外国人の方にも道案内ができればと思っています」と語りました。
大連は、美しい町です。さらに、観光資源も豊富です。大連市は、これを活かして、市民のために健康的で楽しい旅行を開発・提案していくつもりです。(翻訳:李軼豪)
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