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奮闘してきた村の書記
   2007-03-23 10:31:20    cri

 遼寧省撫順市平頂後村の共産党支部書記、張金柱さん。20年の間、張さんは、村民のために苦労を惜しまず働いてきました。彼の努力により、27万元の借金を抱えた村は豊かさを取り戻し、村の総貯蓄額は120万元、一人当たりの年間収入も4800元にまで増えました。  

 1984年、当時30歳の張さんは、平頂後村共産党支部の書記に選ばれました。当時、張さんが最も頭を痛めていたのは、村が抱えていた27万元もの借金でした。そこで、張さんはある決まりを作りました。それは、幹部たちが、村のお金をむやみに使ってはいけないというものでした。出納係の李志信さんは、「バス代ならば経費で落ちますが、タクシー代は、だめです。食事もそうです。ラーメン一杯食べるにしても、お客さんを接待するにしても、自分の財布から出してもらいます」と語ってくれました。

 張さんは公金を使うという不正を取り締まると、今度は、収入をいかに増やすかを考えました。村の最大の収入源は、木材の販売による収益でした。この収益を増加させるため、張さんは、村民たちをまとめ集団による木材の伐採・販売を行いました。そうすることによって、平頂後村の木材は、比較的いい値段で売れるようになりました。また、村が経営主体となる村営企業も設立し、村の経済能力はゆるぎないものとなりました。この仕事をやり遂げた張さんが次に目指したのは、貧困者の援助でした。

 鄭兆華さんの家には、病人やお年寄りがいるため、一家は苦しい生活を送っていました。張さんは、鄭さん一家を援助することを決めました。まず融資をして、漢方薬材の栽培を始めさせました。数年間で、鄭さんは、人参栽培の専門家として活躍するようになりました。トラックを買い、小売店の経営も始めており、以前と違う幸せな生活を送っています。鄭さんは、「漢方栽培の仕事で、今20万元の収入があります。当時は、農作業がおろそかになるんじゃないかと心配していましたが、張さんがいなかったら、今頃どうなっていたでしょうかね。彼は私の恩人です。彼には感謝しています」と振り返りました。

 また、村の耕地面積が少ないという問題を解決するために、張さんは、副業の導入を奨励しています。182戸の村民のうち、90%が、農業以外の副業を経営しています。一人当たりの収入も、張さんが書記に就任した当時は500元でしたが、今では4800元にまで増加しました。

 経済状況が改善されると、生活環境もよくなりました。上下水道、ケーブルテレビが整備されました。また、学校の校舎も新築されました。

 村民の生活は豊かになりましたが、ある日張さんは長期的な過労で倒れました。1988年、検査で糖尿病と診断されました。にもかかわらず、張さんは、病気をおして、仕事を続けてきました。村民の譚文さんは、「こんなにひどい病気にかかっているのに、私たちの作業がうまくいっているか心配してくれるんですよ。どこか問題があれば、現場に駆けつけてくれます。私の豚小屋にも、数回足を運んでくれました。病気で一時的に目が見えなくなったこともあるのに、私たちのために働いてくれています。本当に感動させられます」

 過労の果て、2006年12月、張さんの病気はさらに悪化しました。今では、週に2回の透析治療を続けながら、生き長らえている状態です。

張さんが20年間働き続けた村は、随分変化しました。しかし、張さんは、その様子を自分の目で見ることができません。自分の足で、出勤することさえできません。しかし、彼は、今も心からこの土地を愛しています。(翻訳:李軼豪)

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