中国では、水洗トイレの不具合による水の浪費量は年間、10億立方メートルに達していると言われています。水洗トイレのタンクの大きさは、今、世界では6Lが主流であるのに対して、中国では主として、大きめの9Lのものを使っています。そのため、中国人の日常的な水の使用における水洗トイレの水使用量は40%-50%にも達しています。こうしたことから、北京市は昨年、北京市建設委員会などの呼びかけで、6Lの節水型水洗トイレの使用に力を入れ始めました。そのための「節水奨励基金」も北京に設立されました。基金の最初の資金は日系会社・東陶機器(中国)有限公司より出資しました。中国市場でいち早く6Lトイレを導入したTOTOは現在、さらに高い目標を掲げ、最新技術を駆使した4.8Lトイレを真先に中国で発売しました。TOTO中国の川村良樹市場開発部長は、「人々の節水意識の向上につれ、4.8Lトイレはこれから中国で主流になるに違いない」と楽観視しています。(編集:Yan)
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