8月29日から9月2日にかけて、第5回中国国際装備製造業博覧会が開かれました。博覧会には、瀋陽鉱山機械グループ、瀋陽大型機械グループ、瀋陽送風機生産グループ、大連工作機械製造工場など遼寧省にある製造企業が、自社が特権を持つ製品を沢山出品し、東北地方の昔からの工業基地を振興させる上で活気を与えました。自主的な革新が、工業基地の振興のとって大きな原動力と爆発力になっています。
瀋陽新松ロボット有限会社の展示コーナーでは、形の違うロボットが技を披露しています。これらのロボットは、全部会社が自主的に開発したものです。会社の技術総監を務めている賈凱さんは、「これは、知能ロボットと言います。主に、教育、娯楽、警備に使われます。去年新しく開発したもので、外国でも、まだ多くありません。しかも、全部自主的に研究開発しました。この製品は、これまでずっと外国からの輸入に頼っていました。国産製品の開発は、この業界に、大きな影響を与えました」と紹介してくれました。
新松ロボット有限会社は、発足の当初から、自主的な開発の道を歩んできています。僅か6年の間、専売特許権を持つ製品が40品目に上りました。年間生産総額も、最初の1億元から去年の6億元まで増えました。会 社では、2006年から2010年までの第十一次五ヵ年計画の末までに、ロボットコントローラー技術を世界的な先進レベルに引き上げ、自動車業界、電子電気業界に完備なオートメーション技術を提供できることを目指しています。賈凱技術監督は、「企業が規模拡大を望むなら、自分の力で研究開発を行わなければなりません。そうしないと、他人に牽制されてばかりで、アルバイトにしかなれません。自主開発は、会社が強くなる基礎です」と語りました。
もう一つの遼寧省の会社、瀋陽大型機械グループは、捨てられた麦わらを原材料として、人造の板を生産しています。これは、循環型経済の求めに合っていて、世界でも初めてです。瀋陽大型機械グループの楊濤チーフエンジニアは、「ここ数年の実践によって、途切れない革新を続けてこそ初めて、企業の競争力をアップさせることができる。これで、『授業料を払う』段階から『授業料をもらう』段階へ変わることができく、市場での地位も守れる」との認識を示しました。楊濤チーフエンジニアは「核となる技術の革新は、企業の生き残りや拡大にとって鍵となります。企業として、研究開発に力を入れるのは、競争力のアップに繋がり、中国の製造業のレベルも向上します」と話しました。
更に、もう一つ、瀋陽送風機生産グループは、国内のこの産業のリーダーとして、自主的な研究開発を経て、コンプレッサー部門で多くの技術的成果を収めました。総指揮室の楊立副主任によりますと、これほどの成果を収めたのは技術革新を重視しているからだそうです。楊副主任は、「30年来、私の会社は、自主的な革新を続けてきました。前世紀の70年代から、国内でも知られた科学研究院と共同開発を行っています。毎年、何千万元もの資金を投入し続けています」と述べました。
こうした企業の研究成果によって、2002年から2006年までの第十次五ヵ年計画期間中に、遼寧省の製造業は優れた業績を上げました。自主開発こそが、こうした業績の原動力となるのではないでしょうか。
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