遼寧省農業科学院の副院長を務める趙奎華さんは、遼寧省が生んだ名高い植物病理学の専門家です。遼寧省が発足させた「優秀な専門家の支援活動」に参加した趙さんは、今年3月から生姜を栽培する龍湾村民と友人になりました。生姜畑で農家に害虫を駆除する方法を説明することが、日常茶飯事になっています。
趙:「この肥料は会わないね。それに、使いすぎだね。」
農:「でも多く収穫したいから」
趙:まず、配合肥料を施さなければなりません。それから、害虫の種類を徹底的に調べて、どんな害虫か、はっきりさせましょう。
ところで、生姜は昔から龍湾村の主な経済作物として栽培されてきました。にもかかわらず、病虫害に見舞われるたびに、対応策を怠る(おこたる)農家は損害を蒙っており、毎年減産量は2割を上回っています。場合によっては、収穫がゼロになるときもありました。しかし、趙さんが指導することになってから、長年農家を悩ませてきた病虫害は、解決できるようになりました。これについて趙さんは、「質のいい生姜を生産するためには、種が特に肝心です。その一つは土地への順応性です。最も適した品種を選別してから種を決めます。それを使うのが無難です。次は、生姜が病虫害に侵されることは、主に種に病菌がついているからです。もし、この問題をクリアーすれば、生産高は高まり増産できます。これで、農家は2割の増産になり、収入も1000元、日本円にしておよそ1500円の増収になります」と話しました。
趙さんの説明を聞いて勉強になった農家は、多くの栽培技術をマスターしただけでなく、収穫も増えました。農家は心から趙さんに感謝しています。「趙さんはよく来てくれます。大いに助かっています。生姜の病虫害、温度などの問題は、私たちの力では解決できなかったです。どんな肥料が適しているかよく分かりませんでした。趙さんが来てから、最も適した肥料を紹介してくれました。秋になりますと、きっといい収穫になるでしょう」と述べました。
農業科学を研究して22年、趙さんは、龍湾村の生姜の害虫問題を解決したほか、鞍山市台安県にハイブリッド米の品種も導入しました。農業技術者としての心構えについて、趙さんは、
「私たちが目指す目標はただ一つです。農家の収入を確実に増やすことです。農家は一年間とても苦労しています。けれども、最終段階では、販売がうまく行かなかったり、生産高も保障できなくなったりすることがあります。収入予測の見当がつかなくなっています。ですから、われわれ技術者としては、技術の面でサポートしてあげなければなりません。生産高から、品質、収入まで穏やかにアップさせなければなりません。それが実現できれば、技術者としては最高の気分です」と語りました。
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