遼寧省本溪市にある黄柏峪村は、ごく普通の村で、去年まではあまり知られていませんでした。しかし、2005年春、急に国際的に脚光を浴びるようになりました。中米両国が共同で開発したプロジェクトを誘致することに成功し、世界で初めて『持続発展可能』なモデル村になったからです。
村に入りますと、赤い屋根、灰色の壁というおしゃれな家々が見えてきます。合わせて42戸並んでいます。村長の助手王文華さんは、「これらの新しい家は、村にとって新鮮なものです。都市の団地みたいです。標準に合った給排水管が配置されていて、天然ガスも利用しています。部屋の材料が全部環境に優しい素材です」と、紹介してくれました。
昔ながらのライフスタイルに慣れてきた村人たちは、この新しい家屋について、どう思っているのでしょうか。村民劉喜英さん、「今、住んでいる所は、以前とは、まったく違います。どう違うかと言うと、環境に優しく作られているからです。木を切り倒したり、レンガを焼いたりせず、草や泥で作られたレンガを使っています。こうして、また数十年が経つと、山に木が茂って、河が清くなり、生活環境はもちろん全部改善されるでしょう」と、評価しています。
村人の考え方は現実的で素朴ですが、プロジェクトの責任者は、長い目で先のことを考えています。王文華さんは、「最終的な目標は、アメリカの企業と共同出資して工場を作ることです。これによって、村民の就職問題を解決します。明日、瀋陽市の富成科学技術会社と契約を結びます。天然ガスの関連設備を一緒に生産します。明日は調印式ですよ」と語りました。
この42軒の新型住宅に誰を先に引っ越させるかについて、村委員会の代小竜主任は、少し貧しい家庭を優先したいと語りました。それは、彼らに新しいライフスタイルがどんなに便利になるかを先に体験してもらいたいからです。
代小竜主任は、プロジェクトの第1期に200万元を投資しました。今、この「持続発展可能」なプロジェクトのために、忙しく働いています。彼が運営している鉱山は利益が上がっています。経営している酒、牛肉などもよく売れています。それに、外資の導入も順調に進んでいます。
2008年、モデル村の建設が完成しますと、400軒の農家が全部新型家屋に引っ越すことになります。栽培業、養殖業などの事業も順調に発展していることから、村民はより収入を増やし、生活レベルをアップさせるでしょう。(李軼豪)
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