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アイディアで生まれた富
   2006-11-13 13:10:01    cri

 

 今の世の中では、アイディアは生活のあちこちに溢れています。しかも、アイディアから、富が生まれるので、アイディア産業が中国で新しい産業となり、人々の注目を集めています。今回のスポットライトは中国アイディア産業の発展ぶりについてご紹介します。

 2005年に創業した時代導航会社は、北京西北部の中関村科学技術区にあります。この会社は北京市の中小型アイディア企業のモデルと言われ、8ヶ月で2000万元の利益を上げました。企業の業績について、会社の副総裁、熊レェ(ション レェ)さんは次のように語りました。

 「電子雑誌は大きな市場潜在力があります。マルチメディア技術とデジタル技術を統合して、共通のプラットフォームを作れば、きっと企業のニーズをよりよく満足させ、さらに多くの企業に自己PRのためのサービスを提供できるでしょう。今、神農架旅行会社や、バード(波導)携帯、スカイワース(創維)グループは我が社の技術を採用しました」

  

 電子雑誌はフラッシュアニメ、映像、BGM、3D効果などの機能を一体化したもので、豊富で多彩な内容を持っています。オンラインでもオフラインでも読むことができて、携帯やPDAなどを通じても読むことが出来ます。熊さんの会社は電子雑誌を媒体として、企業発展に適したプラットフォームを作り、企業に自己PRや製品展示のサービスを提供しています。このような電子雑誌は伝統的な雑誌と比べて、より生き生きとした企業イメージを与え読者を引き付けます。

  さらに多くの中小企業にビジネス展示のサービスを提供するため、時代導航会社は専門的なソフトウエアを開発しました。これらのソフトウエアを利用して、企業は日常的な報告書やプロジェクトの申請報告書、提案書、会社の紹介文などの文書を簡単に作ることが出来ます。企業のニーズを確実に満足させることができるアイディアがあるため、時代導航会社は青島ビールや、麗江観光地、アウディ自動車など、多くの有名ブランド会社を顧客にすることが出来ました。

 短い間に成功を収めた秘訣について、熊レェ(ション レェ)副総裁は「技術革新」を挙げました。

 「どんな技術が成功するかどうかは、市場ニーズに答えられるかどうかによります。我が社が成功した一番大きな理由は、技術革新を重視し、技術革新を応用することが大事だとずっと強調してきたからです。クライアントの要求は我が社の技術革新を促す原動力となり、われわれは技術革新に大きな人的資源、物的資源を投入しました」

 今後の目標について、熊さんは「マルチメディア中国」というポータルサイトを立ち上げることだと語りました。この時代導航のサイトでは、中国全ての省のイメージ商品を見つけることができるようにする他、国際的な有名ブランドの商品PRにもチャレンジすることにしています。「今年、時代導航の売上高は2億元だと予測しているが、今後3年間、毎年の成長率は100%に達するだろう」と熊さんは自信満々に抱負を語りました。

 時代導航は、ここ数年、北京で現れた数多くのアイディア企業の一つに過ぎません。ここ数年、北京のアイディア産業は急速に発展し、去年、文化に関するアイディア産業は960億元以上の収益を上げ、北京市GDPの14%以上を占めました。これについて、北京市社会科学院経済研究所の趙弘副所長は、「北京は豊かな文化教育や人的資源を持ち、ソフトウエアや、インターネット、通信などの分野における技術の積み重ねが深い。これは時代導航のようなアイディア企業の発展に良い条件を提供した」と語りました。

 「北京は3000年以上の歴史があり、850年以上都としての歴史を持っています。奥深い文化の積み重ねはアイディアを生む源となります。また、北京は国際都市であり、世界各国との文化交流活動が盛んに行われています。これは北京にグローバル化した新しいアイディアや新しい発想、新しい理念をもたらしています」

 豊かな人的資源、優れた科学技術の革新能力は、北京のアイディア産業を力強くサポートしています。北京では、30万人以上の科学技術者がおり、70以上の大学、そして2万社以上にのぼるデザインや服装、広告などのアイディア企業もあります。特に、北京市西北部の中関村地区では100社以上もの実力のあるゲームやアニメの制作企業が揃っています。

 アイディア企業の発展を奨励するため、北京市政府と中関村科学技術区はここ数年の間に、一連の優遇政策を打ち出しました。例えば、中関村科学技術区はアイディア企業に交流の場所を設け、企業と各機関との交流に便宜を提供しています。北京歌華文化発展グループはこのほど、中関村科学技術区と共に、「北京アイディア産業センター」を設立しました。これついて、歌華グループの広報担当、石京さんは次のように紹介してくれました。

 「歌華の提唱したアイディア産業は、具体的なある特定の製品に対するものではなく、アイディアのプラットフォームを設立することに力を入れています。北京アイディア産業センターの所在地である歌華ビルは、独創的なアイディア企業を誘致していますが、研究開発の能力、オリジナル性、経営能力が選考の主な条件です。歌華アイディアセンターはきっと北京のアイディア産業を導き、モデルとしての役割を果たすでしょう」

 北京市政府は今後5年間、文化アイディア産業を北京市の戦略産業と定めました。市場のパワープラス政府の積極的な指導によって、北京のアイディア産業の発展はきっと明るい未来を迎えることでしょう。(担当:劉叡琳)

 

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