先ごろ、東風日産乗用車公司(東風日産)はティーダ・ハッチバックの中国発売1周年を記念して、北京で「ティーダ・カーニバル」イベントを開催しました。イベント会場では、華やかに飾りつけられた2ボックスのティーダが主役となり、観衆の注目を引き付けました。
東風日産の北京ディーラー市場部のある担当者によれば、現在、2ボックスのティーダ・ハッチバックの売れ行きは順調で、販売量が最も多いということです。これはおそらく一部関係者には予想外の展開と言えます。なぜなら長期にわたり、中国の自動車市場では2ボックスカーは受け入れられないとされ、ひいては一部の2ボックスカーには中国市場向けにのみトランクを付けたものもあったからです。
ここ数年、中国市場に進出した2ボックスカーには一汽大衆(VW)のゴルフ、上海VWのPOLO、広州本田のフィット、上海通用(GM)のエクセルHRV、東風日産のティーダ、東風プジョー206、長安フォードの2ボックスフォーカスなどがあります。2ボックスカーは3ボックスカーと比べ、空間とガソリンを節約でき、後ろの座席を倒せば荷物を積むスペースを広げられるなどの長所を持っていますが、早期に発売された2ボックスカーは厳しい販売低迷期を経験してきました。
だが、各社の努力を経て、2ボックスカーは中国市場で徐々に人気が出てきました。2005年7月末、東風日産乗用車公司副総経理の任勇氏はティーダ発売の際、「国内消費者の2ボックスカーに対する需要が成長したため、東風日産はティーダの発売計画を調整し、繰り上げて発売することで2ボックスカーに対する需要に応じる」と語りました。
市場データによりますと、中国の2ボックスカー市場は急速に成長しており、中国消費者の自動車購入に対する意識も著しく成熟してきているということです。
中国自動車市場で2ボックスカーに続いて再起を図る車種はワゴンでしょう。メーカーの資料によりますと、ワゴンはセダンを基礎に、トランクの高さを車の屋根と同じ高さにし、積載スペースを拡大したものです。この車種はヨーロッパで流行し、消費者に歓迎されています。
中国市場では、サンタナワゴン、プショー505ワゴンが消費者に良く知られている製品です。この2車種の最大の特徴は実用性の極めて高い内部空間です。しかし流行遅れのボディーがこの2車種の弱点だと言えます。
現在、上海GMエクセル・ワゴンの発売以来の好調な売れ行きがこの細分化市場の潜在力を証明しています。間もなく発売されるMAZDA6ワゴンを加え、ワゴン車もツーボックスカーの後を追いかける形になりそうでしょう。(08/20 新華ネットより)
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