日本のメディアの報道によりますと、「一部の人々は、近い将来日本が価格の高い中国製の箸も購入できなくなることを憂慮している。中国が2008年までに森林保護のために日本への輸出を停止する可能性があるからだ」としています。中国が割箸の使用を抑制する措置に対して、日本側には不満があるようです。
これについて、日本割箸輸入協会の福岡一郎事務局長は、「中国から輸入した割箸に使っている材料は、建築材料から残された切れ端に過ぎず、中国の木材の年間消費量のわずか0.2%以下にすぎない」と述べました。
これに対して、田明華教授は、「これは事実ではない。実態は、使い捨ての木の箸を生産するために、一般的には東北地方の天然の樺の木を使う。建築材料の切れ端を使っていたら規模的な生産を行うことができない。中国国内の木材は価格が安いから、生産者は原木を選んで材料に使っているのだ」と指摘しました。
また、福岡事務局長は、「日本が中国製割箸を購入していることは、中国の地場産業のために就業の機会を提供している。なぜ中国はこうした利点に目を向けないのか」と述べているのに対して、田明華教授は、「中国の割箸の価格はあまりにも低くてもともとの利益に合わない。箸の定価には土地の価格や労働力のコストなど様々な要素を計算に入れていない。中国にとって損をするものだ」と指摘しました。
日本の業界の発言から見て、割箸が中国にどんな損害をもたらしたかを認識していないようです。これについて、田明華教授は、「割箸を生産することはわれわれの森林の減少を速める。また割箸を販売し輸出することによって獲得した利益は、森林が消えることによってもたらす損失を補うことはできない」と述べました。(終わり 王玉華)
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