日産(中国)投資有限公司の萱島幸久社長はこのほど、「欧米諸国が中国の自動車部品政策に対して異議を唱えたが、日産は中国で車を販売する政策を変えることはない。日産は、2006年に高級車ブランド・インフィニティ(Infiniti)を中国に導入する計画である」と明らかにしました。
去年、日産自動車の中国での販売量は18万台に達しました。合弁企業の「東風」ブランドのライト型トラック12万台を加えると、日産は2005年、中国で合わせて30万台を販売しました。一方、去年の日産の世界での総販売量は357万台で、中国市場がすでに日産の世界の販売網の中で重要な地位を占めていることを示しています。今年3月、3億3000万元をかけて建設された東風日産の新たな乗用車開発センターが正式に運行し始め、日産が中国市場を重視していることを示しています。
現在欧米諸国と中国の間で起っている自動車部品の関税摩擦について、萱島幸久社長は日産の態度を表明しました。
自動車部品の関税摩擦は、中国が去年4月1日から「完成車並みの自動車部品輸入管理方法」を実施したことによるものです。この「方法」は完成車価値の60%以上の部品に対して、完成車と同額の関税を課税すると規定しています。
欧米諸国はこれに対して、「これは別の形で部品の『国産化率』を規定するに等しい。WTO・世界貿易機関の関連規定に違反している」と見ています。
これについて、萱島幸久社長は、「中国政府の関連規定と管理方法は輸入車に対してある程度の影響がある。しかし、日産は中国で我々の車を販売することを堅持する。日産はすでに販売している高級車フーガ(風雅)のほかに、2006年、欧米市場で売れゆきがよいインフィニティを正式に中国市場に導入する予定である」と述べました。
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