濱海新区に勤めている李東輝さんは開発区の責任者で、仕事で忙しい毎日ですが、余暇では絵を書くことで、中国美術者協会の会員で、天津画院の顧問です。ここ数年、李さんの作った数百枚の花鳥画は贈り物として、国連のガリ元事務総長　や韓国のキム・ヨンサム元大統領ら多くの政界の要人に贈呈されました。その作品のうち、夜明けを告げる雄鶏や雪に咲く梅などがあります。これについて、李さんは「これらの作品は天津濱海新区の発展に対する私の自信をあらわしています」として、さらに「濱海新区のこの肥沃な土地は絵を描く私の趣味と熱情を育んでくれました。これらの絵は濱海新区の人々が奮闘してきた２０年余りの経緯を直接に反映できませんが、どの絵にもこの土地に対する私の深い感情が込められています」と話しています。

　文化は一つの好みであり、一種の力でもあります。現在、天津開発区では、濃厚な芸術の雰囲気が形成され、多くの大衆的な文芸団体は、年齢や趣味が異なる人々に芸術教育と芸術の才能を展示する舞台を作りました。芸術団の団員には、企業の責任者や高級管理者や普通の従業員もいます。週末になると、彼らは出し物の練習に余念がありません。　

　李越さんは世界の大手化学工業企業・PPG 社中国販売部経理ですが、歌もなかな得意です。李さんは記者に「出し物の公演など文化活動に参加することは職員の余暇生活を豊かにし、ストレス解消と仕事効率の向上にプラスとなります」と次のように話しています。　　

　「私は芸術が好きで、歌も非常に得意です。区域内での文芸公演は非常に意義のある活動だと思います」と李さんは話しました。　　

　濱海新区職員芸術団は月に一回、区域内で大型公演を行い、人々の生活を豊かにしています。開発区保税区労働組合の責任者孫勝さんは記者に「職員芸術団は音響設備や服装、楽器などの面でほぼ専門的実力を持ち、なかなか人気があるのです」として、さらに「芸術団は全国各地を巡回公演し、多くの賞が授けられ、区域内の文化と企業の文化を繁栄させる面で大きな役割を果しました」と語りました。

　濱海新区は天津と中国対外開放の窓口の一つであり、開発区は世界の多くの一流のハイテク企業を誘致しました。経済発展の見通しに相応して、濱海新区の文化芸術活動も世界の潮流を敏感に捉えています。そして、海外の人気芸術団もよく濱海新区の舞台に上って公演し、ここの人々に楽しみをもたらしています。ウイーン交響楽団は今年の新年、濱海新区を訪れ、公演しました。そして、イスラエルのジャズバンドも濱海新区でジャズのブームを呼び起こしました。異なる文化と国の投資者は濱海新区に立地し、ここで交流を行っているため、ここを中国と西洋文化と融合する場所にしています。

　賑やかな文芸公演と比べれば、濱海新区図書館は静かなところです。泰達図書館は開発区で、代表的重要建築の一つで、建築面積は65000平方メートルで1200個の座席があり、蔵書は約百万冊にのぼっています。

　今年26歳の張慶雲さんは「仕事は忙しいですが、毎日退勤した後、必ず図書館へ行って、読書します。ここで、心を和らげ、充実にすることができますから」として、さらに「知識は人生を変えることができます。この図書館では、無償で多くの最も先進的で、最も流行した最新の思想を見ることができ、視野を広げ、見識と経験を豊かにすることができます。これは仕事のほか、知識を獲得するもう一つのルートだと私は思っています」と話しました。

　豊かな文化生活は　濱海新区に生活し仕事をしている人々に多くの楽しみをもたらしました。ここの人々は経済実力の増強に伴い、濱海新区の文化事業も大きく発展して行くことを希望しています。