中国国際貿易促進委員会、天津市人民政府とフランス中国委員会の共同主催による『第12回中国フランス経済フォーラム』がこのほど、天津濱海新区で開かれました。このフォーラムに出席するため、 フランスの ジスカール デスタン元大統領を始めとするフランスの企業家や、経済学者からなる代表団は、天津経済技術開発区濱海新区を訪れ、中国経済界の人々と『エネルギーと持続可能な発展』と言うテーマで、世界経済の発展趨勢について討議しました。
フォーラムの席上、フランスのジスカール・デスタン元大統領は、再利用できるエネルギー開発の緊迫性について述べました。
「私は再利用できるエネルギーの開発に一貫として賛成する。あらゆる科学者もこれに賛成している。我々が予測できる今後の30年、から40年間に再利用できないエネルギー資源は我々の必要を満すことは出来なくなるため、その代替エネルギーを開発すべきだ。だからこの問題の重要性を認識しなければならない。エネルギーと持続可能な発展はあらゆる工業国がぶつかっている問題だ。中国がその第11次5カ年計画の中で、エネルギー問題の解決について講じたいつくかの措置に賛成する。フランスは中国とエネルギーや持続可能な発展の分野にける経験を共有したい」と述べました。
天津市の戴相龍市長は 会議の席上、エネルギーの節約と環境保全における中国及び天津の方法と考え方を説明し、次のように述べています。
「経済の急速な成長と資源不足の矛盾を前にして、中国は資源の節約と、環境保全を基本的な国策として、『資源を節約し、環境にやさしい社会を建設する目標を提案した。第11次5カ年計画期間中にGDP ・国民生産総額の一単位あたりのエネルギー消耗が第10次5カ年計画期間より20%減少することを提案した。天津市もエネルギーの節約を非常に重視し、調和の取れた経済と社会の発展のために努力していきく』と述べました。
戴相龍市長はまた「当面、エネルギーと環境の問題は各国の重視する大きな課題だ。今回のフォーラムで、両国の専門家と企業家の交流と討議を通じて、エネルギーの節約や、開発、利用、経済と社会の持続可能な発展の推進に積極的かつ大きな役割を果すだろう。天津市は、都市の企画や交通、工業プロジェクト、生態系の建設などに力を入れ、濱海新区の開発、開放を契機にフランスの企業との協力を拡大し、より多くのフランスの企業が天津へ投資することを心から歓迎する」と述べました。
中国フランス経済フォーラムは1995年から年に一回行なわれ、現在まで、すでに十一回が行われました。今回会議のテーマについて、フランス中国委員会の ケスラー会長は「エネルギー問題の解決は企業界と政府の共同努力が必要だ」として、さらに
「両国の企業はそれぞれ問題に直面している。これらの企業はエネルギーの生産者でなければ、その販売者だ。或いは、その生産にはエネルギーが必要だ。エネルギーは企業にとって、最も基本的な問題だ。エネルギー問題は中央政府、地方政府などあらゆる政府部門に関わっている。現在、世界経済は急速な発展時期に入った。エネルギーは経済成長の原動力であり、社会発展の保障でもあるものの、環境の保全に対するチャレンジでもある。生産レベルと生活の質を向上させると同時に、エネルギーの利用率をいかに向上させるかは各国のとっても、差し迫って解決を必要とする問題である。フランスと中国は協力と交流を通じて、互いの経験を鑑みにして、よりよい発展する方式を探るべきだ」と述べました。
これに対し、中国国際貿易促進委員会の万季飛会長は、「フランスの企業は新しいエネルギー開発と利用で、多くの先進的な経験と技術を持っている」と述べ、今回のフォーラムによって、両国企業の協力が一段と推進されていくことを希望しました。
万季飛会長は また、 「中国は豊富な新しいエネルギー資源と再利用できるエネルギー資源があるが、その開発と利用は非常に不足ので、これに、大きな潜在力がある。フランスの企業はこの面で、豊かな経験を持ている。今回のフォーラムは両国の企業に協力の場を提供し、この機会を十分に利用し、より幅広い協力の分野とさまざまな協力の方式を探り、両国の経済協力に大きく寄与するよう希望する」と述べました。(董燕華)
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