アジア開発銀行は4月19日、2005年の年度報告を発表しました。それによりますと、2005年、アジア開発銀行の総業務実績は前年同期より30%伸び、74億ドルに達したということです。
2005年、アジア開発銀行は合わせて64項目、延べ58億ドルの貸付を行い、総業務実績の78%を占めています。一方、無償供与も大幅に伸び、2004年の1億440万ドルから2005年の12億ドルに増えました。
中国は2005年度アジア開発銀行の最大融資対象国になりました。2005年、中国はアジア開発銀行から15億ドルの貸付を受け、アジア開発銀行貸付総額の26%を占めています。その他の主な融資対象国はインドネシア(11億ドル、19%)、パキスタン(7億7600万ドル、13%)などがあります。
交通と通信部門は依然として貸付金投入の最も大きい分野で、17億ドルの貸付を受け、全体の30%を占めています。次はエネルギー分野で、18.5%を占めています。貸付金の内容を見ると、持続可能な経済成長に関するものが53項目と最も多くなっています。
貸付金プロジェクトのうち、58項目は政府担保があり、53億ドルに関わっています。
2005年、アジア開発銀行は民間の金融市場やインフラ施設の17項目に上る建設プロジェクトに対して8億2150万ドルの援助を提供しました。そのうち、10項目は株式による投資プロジェクトで、2億1710万ドルに上りました。アジア開発銀行の民間部門に対する援助業務は主にインド(17.1%)、中国(15.6%)、スリランカ(11.5%)、バングラデシュ(11.2%)に集中しているということです。 (新華ネット・中国証券報より 訳:劉叡琳)
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