全国経済体制改革活動会議はこのほど上海で閉幕しました。国家発展改革委員会の馬凱主任は「ゆるぎなく改革を深め、科学的発展観の実行や調和のとれた社会構築のための体制を整える」というテーマで談話を発表し、この中で「改革を一段と高い目標に掲げ、さらに大きな決意をもって改革の推進を加速させ、科学発展観の実行や調和のとれた社会構築を促進するために有利な体制を整えなければならない」と述べました。

　馬凱主任はこの中で、「『第11次五ヵ年計画』では今年重点分野や要となる部分に力を入れて、経済と社会の発展全体に関わる重大な体制改革で大きな進展を遂げなければならないとされている。そのためには三つの事を重点において改革を絶えず深化させていかなければならない。第1は、市場が基礎的な役割を発揮するのに障害となるシステムを取除く事によって改革を深化すること。そのためには行政管理体制を改革し、所有制のあり方を改善し、現代的な市場システムの確立を推進する。第2は、科学的発展観の貫徹に障害となる体制を取除くこと。重点としては財政や税収、金融、価格などを改革する。第3は、調和のとれた社会の構築に障害となるメカニズムを取除くこと。重点としては就業問題や収入の分配、社会保障制度、教育、衛生などの体制改革を推進し、都市部と農村部の二元的経済構造を次第に変えることや基本的な公共サービスの均等化を実現させることである」と述べました。

　馬凱主任はまた、「科学的発展観と社会主義的調和のとれた社会構築という2つの戦略的思想に基づいて改革を指導し推進するには、必ずしなければならない二つのことがある。ひとつは市場の資源配置における基礎的な役割を充分に発揮させなければならないこと。これは市場経済体制と計画経済体制の根本的な違いである。実践で証明されたように、こうしてこそ、生産力の発展を促進でき、国民経済を活力に満ち溢れ、効率に富ませることができる。二つ目は政府が果たす機能を転換し、マクロ調整を強化し改善しなければならない。政府は市場経済が正常に機能し、かつ効率的に発揮する条件と環境を作り上げるとともに、経済の大幅な変動を防ぐ一方で、非営利の公共製品と公共サービスを提供し、社会の公平化を促進しなければならない」と指摘しました。