3月20日、中国人民銀行の周小川総裁は「中国経済発展に関するフォーラム」の席上、「人民元為替レートの改革が実施されて半年間の状況から見て、為替レートの変動に対して市場の需給が果たす役割をもっと大きくさせることができる」と述べました。
また3月7日、中国銀行業監督管理委員会の劉明康委員長は国有商業銀行監督管理活動会議の席上、「国有商業銀行の株式制移行への改革をゆるぎなく推し進めると同時に、国家の株式に対するコントロールを堅持しなければならない」と強調しました。
さらに3月24日、中国証券監督管理委員会は全国経済体制改革活動会議で、「今年は6つの面から着手し、資本市場の改革を全面的に推進する」ことを明らかにしました。また、同じ日、中国大陸で初の銀行系保険会社が3年余りの準備を経て正式に開業しました。
第11次5カ年計画は金融業に対して調整メカニズム、監督管理体制、企業改革、直接融資、農村金融、金 融サービスの6つの面で飛躍的な発展を実現させることを求めていますが、金融業の最近の相つぐ動きを見ると、金融改革は静かな中にもスピードを上げており、中国の金融業は改革の中でさらに大きな発展を図ることに全力をあげて推進しています。
金融調整メカニズムの改革の中では、「管理された変動為替相場制度を整備し、人民元を次第に兌換可能にする」ことが最も注目をあびています。中国は2005年の7月21日から、人民元為替相場制度を改革しました。その内容は米ドル単一通貨へのペッグ制は取らず、通貨バスケット制を参考にしたもので、市場の需給を基礎としながらも管理された変動為替相場制度を実行しようというものです。それから今年の3月21日までに、人民元の対ドル為替レートは、全体として3.09%上昇しました。この間為替レートは上昇したり低下したりして、弾力性が明らかに強まりました。
また、中国銀行業の株式制移行への改革も国の内外から注目されています。去年、交通銀行、中国建設銀行が香港で上場したことをスタートに、国有独資商業銀行の株式制移行の改革は歴史的な意義を持つ一歩を踏み出しました。現在、中国銀行、中国工商銀行の株式制移行改革も上場への最終の段階に入っています。中国銀行は3月28日、上場の最終的な準備に着手しました。(玉/字数:969)
|