10月7日は、中国の伝統的な祝日??重陽節です。1989年、中国ではこの日を「敬老の日」と定めました。中国北西部の青海省では、新聞『西海都市報』が、2人の「百歳さん」を紹介する記事を載せました。
張玉梅さん:毎年「米寿」の108歳
10月6日、『西海都市報』の記者が、108歳になったばかりの張玉梅さんの家を訪ねました。ちょうど張さんは、自宅の庭で鶏のえさを用意しているところでした。事前に「張さんは1900年10月2日に生まれた」ということを知らなければ、目の前にいる元気なお年寄りが、すでに108歳になっているとはどうしても信じられなかったことでしょう。
張さんは耳がちょっと遠くなりましたが、視力はよく、歯もとても丈夫で、入れ歯は1本もありません。食欲もあって「ご飯なら、少なくとも一膳たべられます。ラーメンなどの麺類も好きです。お肉を食べてもお腹をこわすこともありません」とうれしそうに言いました。
張さんは、鶏にえさをやったり、家の掃除をしたりしてよく動いています。お昼になると、野良仕事で出かけたお嫁さんや孫のお嫁さんたちが帰って来て、張さんのお昼ご飯を用意します。張さんには、4人の息子と2人の娘、それに12人の孫がいます。子供たちは、張さんのことを非常に大事にしているので、家事をしてもらうといっても、体が鈍らないようにしてもらうためで、ごく軽いものばかりです。家族は裕福ではありませんが、時には50元のお小遣いをあげて、好きなものを買ってもらうこともあります。張さんは、また、「私はめったに病院に行きません。せいぜい風邪ぐらいで、市販の薬を飲んですぐ治します。子供たちに面倒をかけないことが自慢です」と話しました。ただ、張さんは歳のせいか記憶力が衰えてきており、ご主人の亡くなった年など、過去のことをいろいろと忘れてきています。ここ数年、張さんは年齢を聞かれると、いつも「88歳だよ」と答えているようです。永遠の88歳というわけです。本当の年齢とは異なりますが、「そんなことは構わないじゃないか」とむしろ感動されるほどです。
李生蘭さん:孫のおかげで今日まで生きてきた
李生蘭さんは、1901年4月生まれで、今年107歳になります。ずっと娘の娘である孫夫婦と一緒に暮らしていましたが、ここ数日、お孫さんは自分の夫が入院し、その世話をしに行ったため、李さんは一人暮らしをしています。隣のおばさんが、ご飯を持ってきたりして李さんの面倒を見ています。
李さんは、2、3年前から、足が悪くなり、歩くことをあきらめています。しかし、きれい好きで、ベッドに座ってもこざっぱりとした格好をしています。お孫さんが、毎日、体を洗ったり、トイレの介助をするなどのきめ細かな世話をしています。李さんは、いつも「孫のおかげでここまで生きてきた」と言っています。
李さんと会った時、ちょうど隣のおばさんも居合わせました。「好きな食べ物は?」と聞いてみると、二人はそろって「お肉です」と答えました。李さんは、食欲旺盛で何でも食べ、好き嫌いがないそうです。
青海省には、「百歳さん」が54人に
青海省民政庁の統計によると、省には100歳以上のお年寄りが54人います。そのうち、女性は8割近くの43人です。最年長者は、果洛チベット族自治州の112歳のマロさんです。去年から、省政府に属する老齢委員会は、この「百歳さん」たち1人ずつに毎年1000元を配っています。
また、別の報道によりますと、中国全土の最年長者は、新疆ウィグル自治区在住の121歳の男性サゥティさんです。2000年の全国人口調査では、100歳と100歳以上の人口は、17877人で、10年前の1990年の6681人と比べ、およそ3倍となっています。(編集:GK)
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