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ビャサミャオ族 狩人の葬儀
   2008-09-12 13:59:40    cri

 貴州省从江県のビャサというところに、2000人余りの苗(ミャオ)族が、五つの村に暮らしています。このビャサの男性は、「最後の狩人」と呼ばれています。

 ビャサの男性は、昔から、田畑を耕す一方で、狩りも行ってきました。そのため猟銃などを持ち歩くのも当たり前のことでしたが、10年ほど前に国が野生動物の狩猟を禁止する法律を作ったために、銃の使い道がなくなってしまいました。ところが国の少数民族政策には、「各民族の風俗習慣を尊重する」という規定があるので、結局、「常に銃を持ってこそ男だ」と考えるビャサの人は銃の所持が許可されました。「最後の狩人」という言葉の由来もここからです。

  ビャサの人は、大きな木に祖先の魂が宿っていると信じているため、樹木に畏敬の念を抱いてきました。また、人が生まれることは、祖先の魂が人間の肉体を伴ってこの世に姿を現すこと、人が亡くなることは魂があの世に帰って行くことであり、そしてまた生まれ変わってこの世に現れる。このように生と死は、絶えず繰り返されるものととらえています。村では、赤ちゃんが生まれると、その家族は、必ず木を一本植えます。そして、その人が亡くなった時、その人と共に成長してきた木が切り倒され、棺の材料として使われます。また、その人の墓にも、木が一本植えられます。それは、生命は木という形で受け継がれていく、ということを表しています。(編集:GK)

夜の葬儀を待つ、グンシャンラさんの遺体。遺体のそばには普段使った猟銃や仕事道具などが置かれている。

村人の手によって切り倒された、グンシャンラさんと共に育ってきた楓の木。

この楓の木で作られた棺。

村の男性たちは、この儀式は、グンシャンラさんが祖先の魂の地に戻る道をつくるために行うという。

昔からのしきたりで、女性は一連の儀式に参加することはできない。

夜が更けると、黒い布で包まれたグンシャンラさんの遺体は、稲を干す時に使う棒に、竹の皮を細く裂いたもので括り付けられる。そして村の男たちに担がれて、森の奥に向かう。

遺体が棺に納められる。

墓の上に植えられた一本の木。

 

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