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写真で、地震後の生活を記録
   2008-09-26 10:17:13    cri

 2008年平遥国際フォトグラフィーフェスティバルが9月19日から、中国山西省平遥古城で始まりました。7日間に渡るフェスティバルのテーマは「五輪・大きな愛」で、中国国内やアメリカ、フランス、イタリア、日本、韓国など40の国と地域から、カメラマンやコーディネーター、写真愛好家などによる1万2000枚余りの作品が出展されています。中には、今年5月に、四川省大地震で大きな被害を受けたブン川に暮らす50人が撮った、地震後の生活を題材にした一連の作品があり、これらは「拒絶傍観(傍観を拒否する)」というタイトルで、優秀撮影特別賞を受賞しました。

 この50 人による写真は、中国最大のウェブサイトの一つ「網易」が企画したものです。地震が発生して2カ月が経った時、「網易」の関係者がブン川に赴き、そこに暮らす50人に小型フィルムカメラを一台ずつ配りました。この50人は老若男女、仕事もさまざまで、師範学校の学生や村の小学校の先生、地震で両親を亡くした小学生、チャン族の村の長老、農婦、運転手、理髪店の奥さん、ホテルの経営者、村の責任者、ボランティアなどなど。彼らが撮った4000枚余りの写真はフェスティバルで公開され、人々に感動を与えています。

 ここでそのうちの4枚を選んで、作者を紹介しながら、写真の内容を説明していきましょう。

 この写真の作者は、ブン川県雁門郷ロボ村在住の王明傑さん(68)です。

 この村には、中国の55の少数民族の一つ、チャン族が多く住んでおり、原始宗教を信仰しています。王明傑さんは、村の宗教儀式を主宰する「釈比」をつとめています。地震で亡くなった人の家族に頼まれ、供養します。

 この儀式によって、死者と別れ、家族のこれからの幸せと無病息災を祈ります。王明傑さんは、これら宗教儀式の写真のほか、村で生き残ったお年寄りを一人ずつ尋ねて、家族の集合写真を撮ってあげたそうです。

 

 撮影したのは、ブン川県綿池鎮三官廟村の農家の女性・尹素さん(28)です。

 尹素さんの家には、オートバイが1台あります。8月にブン川から隣の映秀鎮までの道路が復旧してから、尹素さんのご主人はオートバイに人を乗せ、往復の運賃をもらうことで生計を立てています。尹素さんは、ご主人が運転するバイクの後ろに乗る時、よくカメラのシャッターを切ったそうです。

 この写真は、村で撮りました。村人たちは、手押し車を使ってセメントを運び、家を建て直しています。彼らの笑顔がみんなの心を慰めます。

 

 この写真を撮ったのは、ブン川県姜維城の観音廟に暮らしている楊春雲居士(82)です。

 居士は、出家していない仏教の信者を指します。姜維城は、三国時代に将軍が軍隊を指揮したところと言われ、そこに建てられた観音廟には、60代から80代までの10人余りの女性が集団生活を送っています。5月の地震で、観音廟の一部が壊れてしまいましたが、菩薩像はすべて無事だそうです。7月21日は、地震後の初めての「観音祭」の日で、お年寄りたちは、料理を作って、近くの人や信者たちに来てもらって、一緒に食事をしました。

 

 撮影したのは、フェスティバルで50人を代表して優秀撮影特別賞を受賞した何美さんです。

 何美さんは、ブン川県威州師範学校の学生です。幼い頃、母親が病死し、数年前には父親が事故で負傷しました。何美さんの弟は、やむを得ず学校を中退し、父親の面倒を見ています。

 地震発生後、何美さんは、ふるさとに戻り、テント小学校で生徒たちを指導するようになりました。写真は、生徒たちが青空の下で「北京オリンピックを迎える」というテーマで絵を描いている様子です。

 

 この「拒絶傍観」という写真シリーズをもっとご覧になりたい方は、このアドレスhttp://news.163.com/special/00012POM/wenchuan50.html にアクセスしてください。(編集:GK)

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