「光陰矢の如し・・・」まもなく4月ですね。春風が舞い、気持ちのいい春を迎えました。中国の北方にあたる北京では、黄砂を含む春風は、時には嫌われ者にもなりますが、風もなく穏やかな日に北京市内に残る古い城壁の周辺を散歩する時や、川辺にある柳の新緑の葉と、川の中で鴨がゆったりと泳いでいる姿を見ると、春の足音を感じます。
さて、今日の民族メロディーは、中国の有名な作曲家・張福全さんが作曲した民族音楽作品をご紹介します。
銀湖軽舟
張福全さんは中国民族音楽界で有名な作曲家であり、指揮者でもあります。彼は長年にわたり、映画音楽の創作に取り組んできました。彼の曲は音楽の言葉を通じて人々に自然と生活の中の美しいものを再認識させることができると言われています。今日まずお聞きいただく「銀湖軽舟(銀色の湖に浮かぶ小船)」という曲は、杭の杭州の有名な観光地・西湖の美しい景色を描いています。広々とした銀色に輝く湖に漂う白い小船から、優しく美しい歌声が響き渡ってきます。
百劇
張福全さんは1960年に中央音楽学院の作曲専攻へ入学し、4年後には中国音楽学院の作曲学部で、さらに深い研究を行いました。続いてお送りするのは「百劇」です。この曲は北方地方の地域色豊かな地方劇の音楽で、旧正月期間に北方地方の人々が楽しくお正月を過している情景を生き生きと表現しています。
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