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甘粛省の民謡「四川まで下っていく」
   2008-08-15 16:46:14    cri

 中国北西部、甘粛省の臨夏は、黄土高原と青海チベット高原のあいだ辺りに位置しています。ここはかつてシルクロードとして栄えていました。地元産の漢方薬や羊毛、ニンニクなどが各地へ向かい、そして、布やお茶、紙、塩などが運び込まれました。鉄道や自動車がない時代、馬を引いて荷物を運ぶ職業がありました。それが「脚戸」です。

 民謡「四川まで下っていく」は、その「脚戸」の気持ちを歌に託した曲です。はるか遠くへ行かねばならないため、彼らは家族や愛しい人となかなか会えませんでした。

 今、現役の「脚戸」はもういません。でも、今年69才になった馬三保さんは、かつての「脚戸」でした。高原をたった一人で歩いているとき、寂しくてたまらず、馬を引きながら、よく大声で歌ったそうです。

 「四川まで下っていく」

 歌詞:

 「四川まで下っていく

 山々が連なっている

 僕は四川に向かう

 昼も夜も、ひと時も停まらず

 きみのことを思う

 毎晩、きみの夢を見ている

 四川への道に たたずみ

 君をずっと思う

 脂っこい料理を食べても

 太らない

 脂っこい料理を食べても

 太らない」

 次は、甘粛省の民謡、もう一曲をご紹介しましょう。女性歌手が男性の気持ちを歌っています。

 「きみ、ヒメユリのようだ」

 歌詞:

 「君、ヒメユリのようだ

 君の家の前を来たり行ったりしてドキドキする

 君の顔を見たい

 ヒメユリのような顔だ

 君が病気にかかったと聞いて 苛立ち

 氷砂糖を買って お見舞いにいく

 ヒメユリのような君よ

 僕はヒメユリを根から引っこ抜いて

 君にあげる

 髪にヒメユリをつけて

 ヒメユリのような美しい君よ

 君のこと、大切にする

 君のこと、好きだ

 死んでも分かれたくない

 一日、三回も見に来る

 ヒメユリのような君よ」

              (担当:藍暁芹)

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