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コンクールの会場 |
コンクールの参加者 |
広い中国では、各地方の民族音楽もそれぞれ特徴があります。11月、CCTVが開催した「中国民族楽器コンクール」は、コンクールの開催に先立って、その2ヶ月前にPRのため、広州、上海、西安、長春の四都市で、野外コンサートを開き、各地方の民族音楽を披露しました。
広州は中国の南にあります。風光明媚な山水画の世界が育む音楽は、爽やかで、女性の匂いが感じられます。南の方の男性が優しくて、料理が上手で、繊細だと言われていますが、その地方の音楽を聴けば、なんとなく分かるような気がします。中国語には、「一方水土養一方人(異なる水と土が異なる人を生み出す)」という言い方があります。まさに、土地によって、異なる文化も自然に生まれてくるものです。
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中西桐子さん |
古筝の演奏 |
一方、広州と遠く離れた内陸の西安は、秦の時代の中心地で、地方音楽は、「秦腔」(秦のメロディ)と呼ばれています。黄土高原の中で生まれたものだけあって、男性の荒々しさを感じます。
今回の民族楽器コンクールの特徴の一つに、海外からも多数の演奏者が参加していることがあります。オーストラリア、シンガポール、ベトナム、カナダなど、合計11名が出場しましたが、決勝に入れたのは6人でした。そしてなんと、その中に、1人、日本人がいました。東京から参加の中西桐子さんです。高校二年生の彼女は、両親の影響で6歳のときから二胡を習い始めたそうです。いまは中国語も熱心に勉強中ということで、中日の架け橋として、今後、活躍を期待したいものです。
いま、東京と大阪だけでも、中国の楽器を習っている人が1万人いて、「密かなブーム」にもなっているようです。今後も音楽による交流の場がどんどん増えていくことを期待します。
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