CCTV中国中央テレビは11月20日ー24日の5日間にわたって、「民族楽器コンクール」を開催しました。その模様は、中国全土に生中継され、大変話題になりました。
中国では、1980年代から、楽器を習う子供が増えましたが、ピアノやバイオリンを習う人が多かったのです。このコンクールは、中国の民族楽器を大切にし、さらに広めることを目的としています。
中国には56の民族があり、民族楽器は数え切れないほど種類が豊富です。日本の方によく知られているものに、二胡、楊琴、モンゴル族の馬頭琴などがあります。コンクールは、楽器の種類によって、擦弦楽器、撥弦楽器、管楽器、打楽器に分かれて、一日に一種類、そして最後の日にアンサンブルという形式で行われました。
中国の民族楽器の中で、最もよく知られているのは二胡だと思いますが、最近は、従来の民族音楽の演奏に現代的なものを取り入れる試みが盛んに行われています。日本でも二胡演奏家として活躍している許可さんは、その中の一人です。許可さんは20年ほど前から、日本を始め、アメリカ、ヨーロッパで活動している国際的な二胡の演奏家です。「徹子の部屋」など、日本のテレビにも出演したことがあります。許可さんは西洋など他民族の弦楽器の演奏技法を研究し、二胡でクラシックの名曲の数々を演奏することによって、二胡の可能性を広げています。
二 胡 ソーナー
ここで日本の皆さんによく知られていない楽器を一つ紹介します。ソーナー(「口+鎖の右側、吶」と書きます)です。この楽器はチャルメラに似ていますが、音色が甲高く、賑やかなところから、昔中国では、結婚式などのめでたい日や祝日に欠かせないものでした。
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